皆さん、こんばんは!一人でも多くの人に焼酎を飲むきっかけを与えたい。
焼酎プロモーターの亜樹穂です!
本日は、知覧醸造さんの『知覧Tea酎』試飲レポートをお届けします!
個人的に『dancyu 読本 本格焼酎。』を読んでからずっと気になっていた子です。
少し新しいタイプの芋焼酎を探している方、お酒はあまり得意ではないけどお茶はよく飲む!という方にも楽しんでいただける記事となっています。
知覧茶(緑茶)と黄金千貫(さつま芋)の出会いで生まれた『知覧Tea酎』
2018年6月に誕生した『知覧Tea酎』構想にはなんと10年近くの期間がかかったそう‥!
現在、知覧醸造で杜氏を担う森さんは元々お茶を製造・販売する会社に勤めていたそうです。その会社で出会ったのが現在の奥様。
奥様との出会いをきっかけに奥様のお父様が経営する焼酎蔵で焼酎づくりを手伝うことになったとのこと。
結婚してからは、茶畑の管理とお茶の製造も続けながら、焼酎造りのお手伝いをされていたそうです。(現在も茶農家と蔵元の兼務をしていらっしゃいます‥!)
二足のわらじでお仕事を続けているうちに、茶葉の消費量が減少している事実を知り、焼酎と緑茶を組み合わせて何かできないものかと考え始めたことが開発に至った経緯なのだそう。
- アルコール度数 25度
- ジャンル 本格芋焼酎
- 原材料 さつま芋(鹿児島県南九州市産)、米麹、緑茶(鹿児島県南九州市産)
- 飲み方 ロック、炭酸割り、牛乳割り
緑茶と芋焼酎を組み合わせる考えはどうしたら浮かぶんだろう‥不思議に思っていたのですが、納得ですね‥!
ラベルも首についている飾りも可愛いので、飲む前からワクワクします。
もろみに知覧茶の一番茶を投入!
『知覧Tea酎』の特長は三段仕込み。本格焼酎の多くは、二段仕込みで造られています。
ちょっと、本格焼酎の造り方があまりイメージできないかも‥と思われた方は、こちらの記事で本格焼酎の造り方をお話していますので、よかったらご覧になってもらえたら嬉しいです!
三段仕込みの流れを簡単にお話します。一次仕込みでは、水・酵母・麹を発酵させます。二次仕込みでさつま芋全量のうち半分を投入します。三次仕込みで残り半分のさつま芋と茶葉を投入します。
多くのもろみは、さつま芋の断面のような黄色がかった白色なのですが『知覧Tea酎』はそこに深い緑色が加わったマーブル色のもろみになるそうです。
酒蔵さんのSNSでもろみをよく拝見していますが、確かに緑がかったもろみは見たことがないですね‥!
さつま芋の香りと緑茶の香りが合わさるなんて想像しただけでもいい香りが空間に広がっているんだな‥とうっとりしてしまいます。
見た目は透明なのに緑茶の香り‥!
では、早速飲みましょう‥!開栓すると、まず感じるのは緑茶の香り!
その後にふわっとさつま芋の香りがやってきます。不思議‥!
緑茶の香りとさつま芋の香り。どちらの香りも味わいも楽しめる飲み方を見つける楽しみがありますね!
『dancyu』で知った牛乳割りもドキドキしながら初めて挑戦してみましたよ‥!
【ロック】緑茶の甘みと芋の旨味をダイレクトに。
一口含むと、まずは緑茶の茶葉の甘みが口の中に広がっていきます。まろやかで、美味しい緑茶をたくさん使っているんだな‥と杜氏の森さんに感謝したくなる味わい。
後からさつま芋の甘みが余韻として喉元に残ります。
茶葉の甘みをダイレクトに楽しめる飲み方だと思います。
【牛乳割り】これは抹茶ミルク‥!
芋焼酎と牛乳なんて大丈夫なのか‥!?と心配になりましたが、杞憂に終わりました!笑
カルーアミルクを彷彿とさせるほんのりと甘い味わいに変化します!
これは芋焼酎を普段飲まない人に試していただくと、驚くのはないでしょうか?
抹茶ミルク感覚でスイスイ飲めるので、飲み過ぎにはお気をつけて‥!笑
【緑茶割り】緑茶×緑茶で旨味と爽やかさが倍に!
緑茶×緑茶だと『知覧Tea酎』の味わいがわからなくなるのでは?と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか?
個人的には、緑茶×緑茶はありだと思います!
今回は『伊右衛門』で割ってみましたが、『伊右衛門』の緑茶の味の後に、ちゃんとさつま芋の甘みと知覧茶の旨味の余韻が残ります!
緑茶の旨味とさつま芋の甘みが広がるサッパリ×フルーティーな味わい
『知覧Tea酎』はサッパリとした口当たりで、飲み方のレパートリーも豊富!焼酎ビギナーにもぜひ試していただきたい1本ですね。
オススメの飲み方は、ロック!
どの飲み方も美味しいからとても迷ったのですが‥
やはり、緑茶の甘みとさつま芋のコクを堪能できるのはロックではないでしょうか。
ロックグラスに大きめの氷を2つくらい入れていただき、まずはマドラーでグルグル回しましょう。こうすることで、グラスが冷えてより焼酎が美味しくなります。
その後、グラスの半分くらいまで『知覧Tea酎』を注いだら完成!
『知覧Tea酎ほうじ茶』も発売中!
2023年7月より『知覧Tea酎ほうじ茶』が数量限定で発売されています!
鹿児島県産一番茶葉のほうじ茶とさつま芋を同時に仕込んでいるため、ほうじ茶の香ばしい香りとさつま芋のふくよかな甘みが楽しめることが特徴だそう。
また、今回の発売が始まる前にMakuakeで先行発売していたそうなので、その時購入された方はまた飲める!という気持ちかもしれないですね!
開栓するとほうじ茶の香ばしい香りが…!
- ジャンル 本格焼酎
- アルコール度数 25度
- 原材料 さつま芋(鹿児島県南九州市産)、米こうじ(タイ産米、白麹)、緑茶(鹿児島県産「知覧ほうじ茶葉使用」)
- 飲み方 前割り、お湯割り
ラベルからも伝わるほうじ茶感…!
今回もラベルが可愛らしくてとても好きです。
香ばしいほうじ茶の香りがしてびっくりしました◎
【お湯割り】香ばしいほうじ茶の香りとさつま芋の甘みがほんのり楽しめる味わい
お湯割りにすると、ほうじ茶の香りがますます立ちますね!
一口飲むと「ほうじ茶を飲んでる…?」と錯覚してしまいそうです!
最後にふわっとさつま芋の風味が感じられて、芋焼酎を飲んでいたことを思い出します。笑
お湯割りのつくり方
お湯を沸かし、70度位まで冷ます。(温度計があればはかりましょう!)
そのお湯を酒器に注ぐ。お湯は5割位を目安に。(お酒あまり強くない方は6割位いれましょう!)
次に『知覧Tea酎ほうじ茶』ゆっくりと注ぐ。(一気に入れて焼酎の温度が急に上がることを防ぐために)
温度差により、対流が生まれるため数十秒ほど放置してから飲みましょう!
【前割り】穏やかなほうじ茶の香りとさつま芋の余韻が楽しめる味わい
今回初めて自宅で前割り焼酎を造りました!
6:4(水:焼酎)で割って、2日間冷蔵庫で寝かせてみましたが水割りで普段焼酎を飲む時よりもまろやかになったように感じます!(水の分子と焼酎の分子が融合することでまろやかな口当たりになります。)
冷えるとほうじ茶の香りが穏やかになって落ち着きますね!
前割りのつくり方
冷蔵庫に入る大きさの容器(計量カップや瓶など)を準備する。
容器に『知覧Tea酎ほうじ茶』を注ぎ、6:4(水:焼酎)または5:5で割る。
2日~3日冷蔵庫で寝かせたら、グラスに注ぐ。(冷えているので氷は入れなくてOK!)
『知覧Tea酎ほうじ茶』は香ばしいほうじ茶の香りとふっくらしたさつま芋の甘みが楽しめるサッパリ×シンプルな味わい
緑茶ver『知覧Tea酎』を飲んだ方には、ほうじ茶もぜひお試しいただきたいですね!スッキリした口当たりとほうじ茶とさつま芋の風味が楽しめるので、焼酎ビギナーの方もきっかけの1杯としていいかもしれません。
オススメの飲み方は前割り!
ほうじ茶の香りが穏やかになって、スッキリとした味わいになるので食事のお供にするなら「前割り」がいいかなと思います!
前割りにすることで、ほうじ茶の風味とさつま芋のふっくらした甘みの余韻もより感じられるようになっています。
おわりに
『知覧Tea酎』『知覧Tea酎ほうじ茶』試飲レポートいかがでしたか?
この記事を読んで飲んでみたいと思うきっかけになってもらえたらとても嬉しいです。
関東ですと、狛江の籠屋さんと千駄木の伊勢五本店さんで売っているそうです!
知覧醸造さんのオンラインストアもあるので、そちらでも◎
気になる方はぜひお試しを◎
実は私、今回の緑茶割りが本格焼酎お茶割りデビューでした!なんとなく、お茶が強いから本格焼酎の素材の香りや味が負けてしまうのでは?と思っていたのですが意外と問題ないですね!
サッパリタイプなら相性がいいのかも。他の焼酎でも試してみます!
投稿者プロフィール
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焼酎プロモーションメディア「RANBIKI」編集長/焼酎プロモーター
好きなものはあん肝と白子。趣味は美味しい飲食店めぐりと酒屋さんめぐり
学生時代に本格焼酎と出会い、「一人でも多くの人に本格焼酎を飲んでもらいたい」「焼酎=パワフルのイメージを払拭したい」想いが強くなる。
その後独学で焼酎の勉強を始める。2021年3月に焼酎唎酒師を取得。
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