皆さんこんばんは!一人でも多くの人に焼酎を飲むきっかけを与えたい。焼酎プロモーターの亜樹穂です!今回は大手町の常盤橋タワーで開催された「JAPAN SPIRITS FESTIVAL」参加レポートをお届けします!今回の記事は、本格焼酎に興味がある方はもちろん日本の蒸留酒に興味がある方にも楽しんでいただける内容になっています。
JAPAN SPIRITS FESTIVALは今年初の試み!
最初にJAPAN SPIRITS FESTIVALの開催に至った背景をお伝えできればと思います!
近年、味わいの多様化、健康志向、低価格など様々な理由によって、焼酎やウィスキー、ジンといった日本の蒸留酒が再認識されています。 海外でもジャパニーズウィスキーが高い評価を集め日本酒と並んで日本を代表する酒となっている他、国内ではウィスキーやジンなどのマイクロディスティラリーが多数誕生し、一部の蒸溜所は国外にも高い人気を獲得しています。
一方で、国内の酒類消費量は年々減少しており、アルコール度数の高い蒸溜酒は敷居が高いと敬遠される場面もまだ多くみられます。日本酒やワイン、ビールなどと比べてそのシーンが限定されているように感じています。
JAPAN SPIRITS FESTIVAL(ジャパン・スピリッツ・フェスティバル)は、蒸留酒をもっと身近に知ってもらうため、焼酎やウィスキーといった枠を取り払い、自由にその多様な味を楽しんでもらえるように、2023年に立ち上げる新しいスタイルのイベントです。
2023年をジャパニーズ・スピリッツの新時代幕開けの年として、世界も見据えて、蒸留酒に対する新しい価値観を生み出していきます。
About JAPAN SPIRITS FESTIVAL
今回のイベントの概要はこちら!
日程:2023年10月13日(金)、14日(土)、15日(日)
時間:13日(金)15:00~21:00、14日(土)・15日(日)12:00~20:00
会場:TOKYO TORCH Park(東京都千代田区大手町2丁目)
会費:「スターターセット」前売り2,500円(税込)、当日2,800円(税込)オリジナルグラス+サコッシュ(グラスを入れる首掛けバック)+缶バッジ+コイン6枚含む
出店された蒸留所はこちら!
10月13日(金)
サントリー(ジン)
京都蒸溜所(ジン)
ヘリオス酒造(泡盛・ラム・ウィスキー)
嘉之助蒸溜所(ウイスキー)
木内酒造八郷蒸溜所(ウイスキー)
西堀酒造日光街道小山蒸溜所(ウイスキー)
馬追蒸溜所(ウイスキー)
モホドリ蒸溜研究所(ブランデー)
小正醸造(芋焼酎・米焼酎・ジン)
西酒造(芋焼酎)
薩摩酒造(芋焼酎)
八千代伝酒造(芋焼酎)
西平酒造(黒糖焼酎)
10月14日(土)
サントリー(ジン)
京都蒸溜所(ジン)
Kamui Whisky(ウイスキー)
ヘリオス酒造(泡盛・ラム・ウィスキー)
木内酒造八郷蒸溜所(ウイスキー)
西堀酒造日光街道小山蒸溜所(ウイスキー)
馬追蒸溜所(ウイスキー)
八海山(ウィスキー・粕取焼酎・ジン)
薩摩酒造(芋焼酎)
万膳酒造(芋焼酎)
小牧醸造(芋焼酎・ジン)
中村酒造場(芋焼酎)
大山甚七商店(芋焼酎・ジン・ラム)
柳田酒造(芋焼酎・麦焼酎)
高田酒造場(米焼酎・ジン)
10月15日(日)
サントリー(ジン)
京都蒸溜所(ジン)
許田蒸溜所(泡盛・ラム・ウィスキー)
木内酒造八郷蒸溜所(ウイスキー)
西堀酒造日光街道小山蒸溜所(ウイスキー)
馬追蒸溜所(ウイスキー)
尾鈴山蒸留所(芋焼酎・ウィスキー・ジン)
黒木本店(麦焼酎)
八丈興発(麦焼酎)
若潮酒造(芋焼酎・ジン)
国分酒造(芋焼酎)
富田酒造場(黒糖焼酎)
渡邊酒造場(芋焼酎)
佐多宗二商店(スピリッツ・芋焼酎)
蒸留酒は「割る」ひと手間があるからか、やはり試すハードルが高いという声はよく聞きます。その一方で、本格焼酎だけでなく、クラフトジンやクラフトラム、ジャパニーズウイスキーが台頭してる今こそ、国内で蒸留酒の魅力を伝えるチャンスだと思います。こんな幅広く日本の蒸留酒のイベントが開催できるなんてすごすぎます!
受付ではノベルティがもりだくさん!
受付でチケットを見せたところ、グラス・サコッシュ・缶バッジ・コイン6枚(コイン2枚で1杯お酒が飲める)をもらえてびっくり!
こうしたイベントは、グラスをいただくことが多いのですが片手が塞がってしまうのが悩みでした。サコッシュにグラスを入れることで両手が空いて嬉しかったですね。
グラスとコインに描かれている「JAPAN SPIRITS FESTIVAL」は書道家の方に依頼したそうです!筆のタッチがとても素敵なので、じっくり見てしまいます。
続いて、訪問したブースごとに感想をお届けします!
【大山甚七商店】『ACOU RUM WHITE』
大山甚七商店は鹿児島県指宿市に位置する蔵元さん。本格焼酎では『薩摩の誉』『山太一シリーズ』などが製造されており、クラフトジンやクラフトラムにも力を入れています。
今回いただいたクラフトラム『ACOU RUM WHITE』は指宿市で製造されたオーガニックの糖蜜と鹿児島県産の黒糖と蔵に湧き出る地下天然水で仕込まれています。
ストレートで一口いただくと、甘い黒糖の香りが優しく鼻をくすぐります。味わいも優しいけどインパクトが感じられます。その後ソーダ割りでいただくと、口当たりも余韻もぐっと軽やかになって驚きました。デイリーでいただきたくなるラム酒ですね。
ずっといただきたかった『ACOU RUM WHITE』をやっと飲めて本当に嬉しかったです!
(RANBIKIのことも知っていただけて、大変光栄でした!)
【中村酒造場】『なかむら』
中村酒造場は鹿児島県霧島市に位置する蔵元さん。本格焼酎では『なかむら』『玉露』などが製造されており、最近では、中村酒造場の麹室に生きる室付き麹と蔵付酵母を使った「the traditional シリーズ」や「+innovativeシリーズ」も話題になっています。
今回いただいた『なかむら』は私がお湯割りがより好きになった銘柄。
土壌に不足しているカルシウムやマグネシウムを補う特殊な「カルゲン農法」で作られた鹿児島県産のヒノヒカリと鹿児島県産の黄金千貫を使用しています。
ブースには杜氏の中村慎弥さんがいらしていたので、中村慎弥さんにお湯割りを造っていただく贅沢な体験ができました…!お湯割りをつくっていただきながら、お話もできて嬉しかったです。
このふっくらとしたさつま芋の甘みと喉元にじんわりと広がる余韻が本当に心地良いんですよね。お湯割りビギナーには『なかむら』のお湯割りを飲んでいただきたいです!
【薩摩酒造】『さつま白波新酒』
薩摩酒造は鹿児島県枕崎市に位置する蔵元さん。本格焼酎では『さつま白波』『枕崎』などが製造されており、リキュールではSLEEPYシリーズも話題になっています。
今回いただいた『さつま白波新酒』は2023年に造られたできたての本格焼酎です。通常は蒸留してから数年貯蔵してから発売するため、新酒は今しか飲めません。普段店頭に並んでいる『さつま白波』と飲み比べしてみるのもオススメです。
『さつま白波新酒』はお湯割りでいただきました!ほわほわと香るさつま芋の香りが新酒ならではのフレッシュさを感じました。さつま芋のふっくらとした甘みもお湯割りの魅力を引き立てています。少しどっしりめなので、芋焼酎を飲み慣れた頃に飲んでみるといいかも?
【万膳酒造】『流鶯(るおう)黄麹』
万膳酒造は鹿児島県霧島市に位置する蔵元さん。本格焼酎では『萬膳』を製造されています。噂では山のかなり深い所に蔵元さんがあるらしく、蔵見学に行った方は「本当にこの先に蔵があるの?」と心配になる方もいらっしゃるそう…!笑
今回いただいた『流鶯(るおう)黄麹』は黄麹で醸した『萬膳庵』の原酒版だそう。レギュラー銘柄の『萬膳』もなかなか手に入らないので、『流鶯(るおう)黄麹』はさらに手に入りにくいそう!見つけた方は試してみてもいいかも。
『流鶯(るおう)黄麹』ソーダ割りは、飲みごたえがしっかりめ!ソーダ割りに負けないさつま芋のコクと旨味。ソーダ割りも美味しいですが、水割りでも試してみたくなりました!
【柳田酒造】『蕾千本桜』
柳田酒造は宮崎県都城市に位置する蔵元さん。本格焼酎では『千本桜』『青鹿毛』などを製造しており、最近では蒸留の工程に着目し、特定の香り成分を狙って取り出すことができないかという発想をもとに試行錯誤を経て生み出された焼酎『ペンタトニック ANDROMEDA』も発売しています。
今回いただいた『蕾千本桜』は、秋に収穫されたコガネセンガンで造った『千本桜』です。
『蕾千本桜』は今しか飲めない柳田酒造さんの新酒なので、見かけた際には試してみてくださいね!
『蕾千本桜』のお湯割りをいただきましたが、定番銘柄の『千本桜』と比較するといい意味で荒々しさが感じられます。しっかりめのコクと黄金千貫だから味わえるスッキリした甘みがいいですね。
【馬追蒸溜所】『9148 HAMANASU』
馬追蒸溜所は北海道夕張郡に位置する蒸留所さん。クラフトジン『9148 SAKURA』やウイスキーを製造されています。元々はワイナリーだったそうですが、2022年にリニューアルオープンしたそうです。
今回いただいたクラフトジン『9148 HAMANASU』は、バタフライピーという植物で薄い紫色に仕上がっているそうです。トニックウォーターやレモンといった酸性のものを加えるとピンク色に変化するのだとか。
『9148 HAMANASU』はグラスに注いでもらった瞬間からバラのような優雅な香りが感じられてびっくり!味わいもスッキリしているので40度もあることを忘れてしまいそうに…
トニックウォーターを加えてピンク色になる所がとても美しかったので、動画を撮り忘れたことを後悔。。
【Kamui Whisky】『神居』
Kamui Whiskyは北海道 利尻島に位置する蒸留所さん。離島にウイスキー蒸留所ができるのは初めてのことだそう。2022年10月よりウイスキーを蒸留しており、「シングルモルトウイスキー」を製造しているそうです。オーナーズバレル(樽)も募集しているので、創業メンバーにあなたも加われるかも…!?
今回いただいた『神居』は樽熟成される前の原酒をいただくことができました。樽熟成する前のウイスキーをいただけるのは今だけです!樽熟成前と樽熟成後で味わいにどのような変化があるか楽しみですね。
透明なウイスキーなんて見たことないので「なんで透明なんですか?」と聞いてしまいました。笑 樽熟成する前に瓶詰めする発想がなかったので驚きました。最初にバニラのような甘い香りを感じ、後味にどことなくスモーキーさが余韻で残ります。ここに樽の香りが加わるとより美味しくなりそうでワクワクしますね!
地方×東京をイメージしたTOKYO TORCH
今回、常盤橋タワー(TOKYO TORCH)でJAPAN SPIRITS FESTIVALが開催されましたが、開催場所にも強い意味が込められているそうです。常盤橋タワーは東京と地方を繋ぐことをコンセプトにしています。東京から地方を元気にしたい!と日本各地の蒸留酒を東京から盛り上げたい!は親和性があるように感じられます。
現在も常盤橋タワーは開発が進んでいますが、2027年度にはさらにエリアが拡大されるそうです!来年以降も常盤橋タワーでJAPAN SPIRITS FESTIVALで開催するそうなので、2027年度にはどれだけ大きな規模になっているのか楽しみです!
おわりに
今回は、第1回JAPAN SPIRITS FESTIVALの参加レポートをお届けしました!いかがでしたか?日本各地にこんなに魅力的な蒸留酒があるなんて…!と終始ワクワクした気持ちで会場にいました。
次回はフードトラックのご飯もいただきながら、蒸留酒を楽しみたいです!皆さんも蒸留酒を普段あまり飲まないご友人も連れて参加してみませんか?蒸留酒の魅力をどんどん伝えていきましょ
投稿者プロフィール
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焼酎プロモーションメディア「RANBIKI」編集長/焼酎プロモーター
好きなものはあん肝と白子。趣味は美味しい飲食店めぐりと酒屋さんめぐり
学生時代に本格焼酎と出会い、「一人でも多くの人に本格焼酎を飲んでもらいたい」「焼酎=パワフルのイメージを払拭したい」想いが強くなる。
その後独学で焼酎の勉強を始める。2021年3月に焼酎唎酒師を取得。
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