皆さんこんばんは!一人でも多くの人に焼酎を飲むきっかけを与えたい。
焼酎プロモーターの亜樹穂です!
本日はRANBIKIで3回目となる蔵元紹介をお届けします!
第三弾は鹿児島県鹿児島市から南西に100km~150km離れた所に位置する三島村の、みしま焼酎無垢の蔵さんです!
みしま焼酎無垢の蔵さんを知ったきっかけは、濵田酒造さんの広報の方から「鹿児島県の離島で造られる芋焼酎『焼酎みしま村』を知っていますか?」と聞かれたことがきっかけです。
その後、みしま焼酎無垢の蔵で営業を担当している和田さんからご連絡をいただいたことから蔵の取り組み、現在製造されている『焼酎みしま村』『焼酎メンドン』の試飲レポートをお届けすることになりました!
素敵な機会をありがとうございます!
今回の記事は、離島で造られている本格焼酎に興味をお持ちの方、芋焼酎ファンにも楽しんでいただける内容になっております。
みしま焼酎無垢の蔵は地域おこしを目的に生まれた蔵元さん!
鹿児島県三島村は、竹島・硫黄島・黒島の3つの島からできた村です。
みしま焼酎無垢の蔵さんは黒島にあります。
気になるのは、なぜ三島村で本格焼酎を造るようなったのかですよね。
これは、9代目村長の栗原さんが「村内で焼酎を造りたい」という強い想いを持ったことがきっかけだそうです。
しかし、製造免許や法律の関係からすぐに焼酎を造ることは叶わず‥
かわりに三島村で採れたさつま芋を濵田酒造さんに送ることで、みしま村で作られたさつま芋を原料とする『焼酎みしま村』を2005年4月より製造・販売していました。
とはいえ、さつま芋の提供だけでなくやはり村内で本格焼酎を造りたいという想いが現・大山村長の働きかけにより「焼酎特区」という内閣総理大臣の認定を受けることができ、2018年に三島村に焼酎蔵の設備を設けられました!
現在では、三島村⺠と三島村役場、鹿児島本土の⽼舗の焼酎関連企業の方々と連携しながら『焼酎みしま村』『焼酎メンドン』を製造・販売されています。
こだわりは蔵で生産管理をする三島村でとれるさつま芋と天然水を使用すること!
みしま焼酎無垢の蔵で使用するさつま芋は蔵が中心となって地域の老人会、農家の方々と生産に取り組んでいます。
また、焼酎蔵のある黒島は古い火山島でもあるためミネラルがバランスよく溶け込んだ「軟水」が採水できるので、焼酎の原料として活用されています。
「村内で焼酎を造りたい!」という村長の想いがきっかけだったんですね!
三島村に住んでいる方々が一丸となって焼酎造りに励んでいる点がとても素敵だなと思います。
原料も徹底して、三島村でとれるものにこだわっていらっしゃる点が印象的ですね。
ここまで、みしま焼酎無垢の蔵の取り組みやこだわりをお届けしました。
次のパートから無垢の蔵のスタッフ、三島村役場の職員の方々へのインタビューにうつります!
【インタビュー】みしま焼酎無垢の蔵のスタッフ・三島村役場の方々に質問!
『焼酎みしま村』と『焼酎メンドン』の違いとは?
亜樹穂:『焼酎みしま村』は黒島で採れたさつま芋を使用しており、『焼酎メンドン』は硫黄島で採れたさつま芋を使用していると伺いましたがどのような違いがあるのでしょうか?
三島村役場スタッフ:黒島と硫黄島では土壌が大きく違います。黒島は、粘土状の土地で、水はけがあまりよくないことが特徴です。黒島で育ったさつま芋はラグビーボールのような形に仕上がります。
一方、硫黄島はシラス台地で火山灰が多く含まれています。硫黄島で育ったさつま芋は細長い形に仕上がります。
さつま芋に含まれるでんぷん含有量は、硫黄島で採れるさつま芋の方が少ないです。
そのため、双方ともに使用しているさつま芋の品種も麹も同じですが味わいに変化がありますので、ぜひ飲み比べてみてください。
さつま芋の中で「紅乙女」を使用する理由とは?
亜樹穂:焼酎造りに使うさつま芋の品種は豊富にあると思いますが、その中でも「紅乙女」を使用している理由はどういったものでしょうか?
三島村役場スタッフ:美味しい焼酎が出来るからなのはもちろんですが(笑)三島村では昔はさつま芋が主食として食べられていました。過去に三島村で食糧難が起きた時も島民の食卓を支えてくれたのがさつま芋でした。
平成2年から鹿児島県内で推奨されたさつま芋が「紅乙女」だったことから「紅乙女」を三島村全島で生産されるようになりました。
三島村はさつま芋に対する思いれがとても強く、焼酎を生産することが決まった時期に島民の方々が大事に育ててくれていたのが「紅乙女」だったのです。
薩摩焼酎の原料芋で一般的な「コガネセンガン」を生産することも考えましたが、三島村らしさを出すためにも、すでに島に根付いている「紅乙女」を原料芋とすることにしたのですが、結果的には三島村らしい無垢の味わいと言える美味しい焼酎になったのではと自負しております。
焼酎蔵で働こう!と思ったきっかけは?
亜樹穂:現在杜氏を担っている坂元さんは高校の教員から焼酎蔵で働くことに働き方を変えていらっしゃいますが、どのようなきっかけで焼酎蔵で働こうと思ったのですか?
杜氏の坂元さん:たまたま竹島のブログを見た時に、「三島村職員(地域おこし協力隊)の募集」が目に留まったことがきっかけですね。
「島に焼酎蔵を建てたので、芋づくりから始める焼酎造りをしないか?」という文言を見て「これは面白そうだ‥!」とビビっと感じたのですぐ応募しました!
焼酎造りで苦戦したことや楽しいと思う瞬間はどういう時?
亜樹穂:焼酎造りをする中で、ここは苦戦したな‥という場面や楽しい!と感じる瞬間はどういった時にありますか?
杜氏の坂元さん:島で焼酎を造る前に濵田酒造さんに仕込みを教えていただく研修を受けたのですが、「なんのためにこの行動をするのか」という目的を理解することがとても難しかったですね。
目的がわからないと作業になってしまうので理解できるまで濵田酒造さんの方が丁寧に教えてくれたことを覚えています。
初めて島で焼酎を仕込む時は、仕込む量も研修の時より少なかったおかげで落ち着いて考えることができました。「ああ、これか‥!」と研修で教わった内容がストンと腑に落ちましたね。
楽しいなと思う瞬間は、最近増えてきましたが‥畑でさつま芋がたくさん収穫できた時や蒸留した際に出てくるハナタレの香気成分がわかった時などですね!
これから挑戦したいことは?
亜樹穂:初めての焼酎造りは不安も多く、ようやく最近楽しむ余裕が生まれたと先程お聞きしましたが今後はどんなことに挑戦してみたいですか?
杜氏の坂元さん:ようやく貯蔵している原酒が少しずつ増えてきたので、ブレンドをして味わいに変化が生まれるのか試してみたいです!
インタビューコーナーはここまでで、次のパートから『焼酎みしま村』と『焼酎メンドン』の試飲レポートにうつります!
焼酎みしま村
- ジャンル 本格芋焼酎
- アルコール度数 25度
- 原材料 さつま芋(ベニオトメ)、米麹(国産米)
- 麹 黒麹
- 飲み方 ロック、水割り
【ロック】フレッシュなさつま芋の風味とどっしりとした余韻を楽しめる!
生のさつま芋を切った時の断面のような香りがしますね‥!とてもフレッシュ。
口当たりはサッパリしますが、どっしりとした余韻が喉元に残りますね。
【水割り】スッキリとした口当たりとさつま芋の甘みを楽しめる!
水割りにすると、どっしりとした余韻から柔らかい余韻に変わりますね!さつま芋の甘みもより感じやすくなりました!
『焼酎みしま村』はフレッシュなさつま芋の香りと甘みを楽しめるサッパリ×シンプルな味わい
さつま芋のフレッシュさを感じたい方にオススメですね!
個人的にはもう少し寝かせてみると味わいに変化が生まれるのか興味があります!
オススメの飲み方は水割り!
水割りにすると、サッパリした口当たりとフレッシュなさつま芋の香りが調和するように感じます!
水割りのつくり方
少し背の高いグラスを用意します。
グラスにロックアイスを並々と入れてから、グラスの4~5分目くらいまで『焼酎みしま村』を注ぎます。
次に水(天然水)を注いでから軽くマドラーで混ぜたらできあがり!
焼酎メンドン
- ジャンル 本格芋焼酎
- アルコール度数 25度
- 原材料 さつま芋(ベニオトメ)、米麹(国産米)
- 麹 黒麹
- 飲み方 ストレート
メンドンとは、毎年旧暦の8月1日から2日間、薩摩硫黄島の熊野神社に奉納される「硫黄島八朔太鼓踊り」に登場する仮面神だそうです!
また、『メンドン』に使われているさつま芋(ベニオトメ)は硫黄島で採れたものなのだとか。
【ストレート】サッパリした口当たりとさつま芋の優しい甘みが楽しめる!
さつま芋の優しい香りを感じますね‥!『焼酎みしま村』と比べると甘い香りかも。
じわじわと喉元にさつま芋の優しい甘みが広がって心地いいです。
『焼酎メンドン』はサッパリした口当たりと優しい甘みを楽しめるサッパリ×シンプルな味わい
さつま芋の優しい甘みを楽しみたい方にオススメですね!
口当たりもサッパリしてるので、素朴な味わいが好きな方にもいいかも。
オススメの飲み方はストレート!
他の飲み方も試したのですが、さつまいもの甘みをしっかり感じられるのは「ストレート」ではないでしょうか‥?
『焼酎みしま村』『焼酎メンドン』はオンラインショップで購入できます!
ここまで読んでいただいた方の中には三島村で造られている芋焼酎が飲みたい!と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回ご紹介した銘柄はオンラインショップで購入できます!
興味のある方は下記ボタンよりご覧くださいませ!
三島村 公設公営の焼酎蔵 長期貯蔵原酒 記念ボトル予約受付が始まります!
みしま焼酎無垢の蔵では、3年長期貯蔵原酒の 柿右衛門窯 記念ボトルを販売することになりました!
ポイントは、有田焼で著名な窯元、柿右衛門窯様がつくった記念ボトル!どのようなきっかけでコラボレーションすることになったのか。どんな人に飲んでいただきたのかを三島村のスタッフに伺いました!
記念ボトルをつくるきっかけは、第15代酒井田柿右衛門さんに村おこしの一環で行っている焼酎づくりに興味を持っていただいたことだそうです。
飲んでもらいたい方は、三島村に観光に行きたいと思っているが遠方で行けない方(現在、鹿児島県民以外は観光に行けないため)、離島の焼酎に興味をお持ちの方、柿右衛門窯ファンの方だそうです!
今回瓶詰めした原酒の味わいは、熟した果物や甘露飴様の落ち着いた香りとまろやかな口当たりが特徴なのだとか‥!
30本限定、1本30万円で発売を予定しています。10月1日から予約は始まっているので、ご興味のある方はハガキまたはメールにてお申込みくださいませ!
おわりに
今回は、みしま焼酎無垢の蔵さんの蔵元紹介をお届けしました!
いかがでしたか?
もっと知りたい!応援したい!と思った方はみしま焼酎無垢の蔵さんのブログ、SNSをご覧くださいませ!
投稿者プロフィール
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焼酎プロモーションメディア「RANBIKI」編集長/焼酎プロモーター
好きなものはあん肝と白子。趣味は美味しい飲食店めぐりと酒屋さんめぐり
学生時代に本格焼酎と出会い、「一人でも多くの人に本格焼酎を飲んでもらいたい」「焼酎=パワフルのイメージを払拭したい」想いが強くなる。
その後独学で焼酎の勉強を始める。2021年3月に焼酎唎酒師を取得。
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