皆さん、こんばんは!一人でも多くの人に焼酎を飲むきっかけを与えたい。
焼酎プロモーターの亜樹穂です!
本日は熊本県に位置する高橋酒造さんの『白岳KAORU』試飲レポートをお届けします!
高橋酒造さんといえば、くまモンのラベルで『白岳』をスーパーで見たことがある方も多いのではないでしょうか?
今回の記事は、高橋酒造さんのファンはもちろん『白岳KAORU』がどんなお酒なのか知りたい方にも楽しんでいただける内容になっています!
前半では『白岳KAORU』の開発背景やこだわりを、後半で試飲レポートをお届けします!
弟が造り、姉が届ける『白岳KAORU』
『白岳KAORU』を開発したのは高橋酒造で常務を務める姉弟。
高橋宏枝さん(企画・営業)と高橋良輔さん(製造・開発責任者)だそうです!
開発の経緯は、2010年に発売された『銀しろ』はずっと評判がいいものの、お客様は「もっと華やかでフルーティーな香りを求めているのではないか‥?」という姉である高橋宏枝さんの気付きからなのだとか。
その気付きを弟の良輔さんに相談し、商品化に向けて企画が始まったそうです!
創業して120年を迎える高橋酒造さんにはお二人の祖父が造った『白岳』、お二人の父であり現社長である高橋光宏さんが造った『白岳しろ』の築いてきたブランドのイメージや味わいを大切にしながら新世代の米焼酎を世に送り出したい!という想いがあるそうです。
姉弟で新商品を開発するという響きがもうグッと来ますよね!
高橋宏枝様がおっしゃるように焼酎業界では、サッパリとした口当たりでフルーティーな香りが楽しめる本格焼酎が近年増えているように感じます。(芋焼酎は特に感じます。)
フルーティーな米焼酎はいくつかあるものの、さらにフルーティーで華やかとは…!どんな味わいか気になりますね!
「フルーティーで香りの高い吟醸香」で若い世代にも米焼酎を飲むきっかけを!
宏枝さんは若い世代にも、もっと米焼酎を飲んでもらいたいという想いがあります。
では、どうしたら米焼酎を飲むきっかけを若い世代に与えられるのか。
考えた結果、若い世代にも米焼酎を飲むきっかけを与える鍵は「フルーティーで香りの高い吟醸香」だと良輔さんは思ったそうです!
香り以外にも、こだわりはまだまだたくさんあります!
焼酎をまだ飲んだことも手に取りたくなるようなパッケージデザインを目指してテーブルに置いても映えるデザインにしてみたそうです。
また、本格焼酎は瓶詰めで販売されることが多いそうですがあえて「紙パック」にしたそう。
その理由は、20代~40代の男女に気軽に自宅で「フルーティーで香りの高い吟醸香」を楽しんでいただきたいと考えていらっしゃるそうですよ!
私の周りにいる20代~30代の友人でも本格焼酎を自宅で飲む方々、本当に少ないんですよね。。「焼酎はおじさんの飲み物なのでは?」と思っている方がまだまだ多いなと肌で感じています。
「フルーティーで香りの高い吟醸香」というフレーズから、まずは日本酒ユーザーにも米焼酎を飲むきっかけに繋がるといいなと思いますし、焼酎を飲まない人たちが興味をもってくれたらいいなと思いました!
「三次仕込み」で米の香りと風味のバランスがアップ!
ちょっとここでは本格焼酎の製造工程に関する少しマニアックなお話を。笑
そもそも本格焼酎はどう造られているのか製造工程を知りたい方は、こちらの記事をご覧になっていただくと「三次仕込み」のこだわりが分かりやすくなるはず‥!
一般的な本格焼酎は「一次仕込み」で水と麹と酵母を発酵。「二次仕込み」で一次仕込みでできたもろみに主原料(さつま芋や米、麦など)を加えて発酵した後に蒸留をします。
対して、『白岳KAORU』は「二次仕込み」の次に「三次仕込み」が行われています!
どうやら主原料であるお米を2回に分けて発酵させているそう。
仕込みを2回に分けることで、コストはかかってしまうもののもろみの温度が急上昇するところを抑えられるそう。もろみの温度がゆるやかに上がることで、風味やお酒の味わいがより優しくなるそうです!
また、『白岳KAORU』は開発に3年の月日をかけていらっしゃいます。
多良木蒸留所と人吉蒸留所(白岳酒造研究所)で研究を重ねた結果、「米の香=ライスアロマ」とコクが最も引き立つ黄金比を見つけたそうです!
造りに対するこだわりもすごすぎますね‥!
仕込みが3回に分かれると造り手の負担が増えてしまいますが、原料の魅力をより引き出せるのかもしれません。
「米の香=ライスアロマ」が高橋酒造さんの他の銘柄『白岳』や『銀しろ』などとどのように変わるのか気になるところです‥!
では、次のパートから『白岳KAORU』の試飲レポートに移ります!
ふくらみのある口当たりとメロンのような香り‥!?
- ジャンル 本格米焼酎
- アルコール度数 25度
- 原材料 米(国産)、米麹(国産米)
- 麹 白麹
- 蒸留 減圧蒸留
- 飲み方 ロック、ソーダ割り、お湯割り
紙パックの本格焼酎は漢字がドン!というデザインが多いように思うので、とてもシックでおしゃれなデザインだなと思いました!白いロゴ?は白岳をイメージしているのでしょうか?
開栓して、ストレートで飲んでみた所メロンのような香りを感じました!口当たりは少しふくよかな感覚を覚えます。後味がキリッと引き締まる印象を受けました!
【ソーダ割り】サッパリとした口当たりとスイスイ飲める喉越しを楽しめる!
口当たりが一段と爽やかになりますね!
メロンのような香りは穏やかになる印象を受けます。
いい意味で米焼酎ならではの癖がないので、焼酎を初めて飲む方も食事と合わせやすそう。
個人的には、KAORU 1:炭酸 3もいいのですが、もう少し『白岳KAORU』が多めでもいいかも。
ソーダ割りのつくり方
- 白岳KAORU
- 炭酸水(無糖)
- ロックアイス
- マドラー
背の高いグラスにロックアイスを並々と入れます。
ソーダ割りは冷えていた方がより美味しいので、マドラーでぐるぐる混ぜてグラスを冷やしましょう。
次に、『白岳KAORU』を2分目位まで注ぎます。
『白岳KAORU』と炭酸水が1:3になるのをイメージしながらつくってみましょう!
それから、炭酸が抜けないようにグラスの縁から氷に当てないようゆっくりと炭酸水を注ぎます。
くるっとマドラーで一回ししたら完成!
お好みでレモンスライスを添えても◎
【ロック】メロンのような香りと米のまろやかな甘みを楽しめる!
おお!ロックにすると、メロンのような香りがぐっと引き立ちますね。
余韻が少し丸くなって、全体的に優しい味わいが喉元に広がります。
個人的にはロックの飲み方が好きです!
ロックのつくり方
ロックグラス(背の低めなグラス)を用意します。
そこにロックアイスを数個いれます。
冷蔵庫で冷やした『白岳KAORU』をグラスの3~4分目位まで注げば完成!
【お湯割り】キリっとした口当たりと米の旨味が楽しめる!
お湯割りにすると、メロンのような香りだけでなく炊きたてのご飯のような甘い香りも感じますね。味わいも米の旨味や甘みが前に出てくる印象を受けるので、ロックやソーダ割りとは違った楽しみ方ができるように思いました!
お湯割りのつくり方
お湯を沸騰寸前までわかし、75度位まで冷まします。(温度計のある方は計ってみましょう!)
温度計ないよ!という方は、酒器やグラスを2つ用意してお湯を片方に注いでから移し替えてみましょう。
酒器から酒器へお湯を移動させると10度下がると言われていますので、この作業をすることで大体75度くらいになるます。
お湯の入った酒器が手で持てるくらいの温度になったら、『白岳KAORU』を注ぎます。
お湯と『白岳KAORU』は5:5を目安につくってみましょう!
『白岳KAORU』は爽やかな口当たりとメロンのような香りを楽しめるサッパリ×フルーティーな味わい
メロンのような香りが楽しめて、口当たりも軽やかですね!
米焼酎を初めて飲む方も飲みやすい味わいではないでしょうか。
余韻を長く楽しみたい方はロック。喉越しを楽しみたい方はソーダ割りがいいかも!
焼酎ビギナーへのオススメの飲み方はソーダ割り!
焼酎ビギナーはソーダ割りがオススメです!
サッパリとした口当たりと喉越しが楽しめること、食事のお供に取り入れやすい飲み方だと思います!
2023年4月6日に『白岳KAORU 星空ボトル』が発売!
2023年4月6日(しろの日)に『白岳KAORU 星空ボトル』が発売されました!以前から発売されている紙パックの他にボトルのラインナップが加わっています。
白岳ブランドの象徴である白髪岳(しらがたけ)の山のモチーフと満天の星空をイメージしたデザインだそうです。
本格焼酎で深い青色のボトルって珍しいかも…?
ラベルの星空もきれいで、ワクワクしますね◎
ボトルの方が個人的には、メロンのような甘い香りがしっかり感じたように思います!レモンを少し加えるのもオススメ!
おわりに
今回は、高橋酒造さんの『白岳KAORU』の試飲レポートをお届けしました!
いかがでしたか?この記事を読んで飲んでみようかな?というきっかけになれたら嬉しいです!
都内のスーパーの焼酎コーナーにも並んでいるので、気軽に購入できるのもありがたいですね!
スーパーになかった‥という方は、下記リンクまたは高橋酒造さんのオンラインストアからも購入できます!
また、高橋酒造さんは「銘柄」や「飲み方」から飲食店と酒販店を検索できるサイト「shiromap(しろマップ)」を2020年11月1日(本格焼酎の日)より公開されています!
現在は首都圏を中心に1,300店掲載されているそうです!
掲載されるエリアも拡大していくそうなので、皆さんのお住まいの地域で『白岳』や『しろ』を飲める店、買えるお店が見つかる日も近いはず!
投稿者プロフィール
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焼酎プロモーションメディア「RANBIKI」編集長/焼酎プロモーター
好きなものはあん肝と白子。趣味は美味しい飲食店めぐりと酒屋さんめぐり
学生時代に本格焼酎と出会い、「一人でも多くの人に本格焼酎を飲んでもらいたい」「焼酎=パワフルのイメージを払拭したい」想いが強くなる。
その後独学で焼酎の勉強を始める。2021年3月に焼酎唎酒師を取得。
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