皆さん、こんばんは!一人でも多くの方に焼酎を飲むきっかけを与えたい。
焼酎プロモーターの亜樹穂です!
本日は2021年5月のインスタライブでお届けした本格焼酎×日本の銘菓のペアリング「わびさびペア探し」第2回 かるかんをこちらの記事でもお話できればと思います!
そもそも「わびさびペア」ってなんだろう?と思われた方は、こちらの記事も合わせてご覧くださいませ!
今回の記事は、本格焼酎のペアリングに興味のある方、かるかん好きの方にも楽しんでいただける内容になっています!
前半では、かるかんの歴史を。後半では本格焼酎とかるかんのペアリングをご紹介します!
かるかんは「自然薯・米粉・白ざらめ」からつくられるお菓子
かるかんは、鹿児島県の銘菓と言われています。
鹿児島県にしか売っていないというわけではなく、インスタライブでフォロワーさんから教えてもらったのですが、宮崎県や大分県でもお店に陳列されているそうです。
九州の人なら一度は食べたことがある方も多いかも‥?
そんなかるかんを最初に製造・販売を始めたのは鹿児島県に本店がある明石屋さんです!
明石屋さんが始まったのは江戸時代にまでさかのぼります。
当時、薩摩藩の藩主であった島津斉彬さんは江戸時代である菓子職人と出会います。
その方が後の明石屋初代 八島(明石)六兵衛翁さん。
その菓子職人の腕を買い、薩摩藩まで連れて行ったそうです。
そこで、島津斉彬さんが「美味しくて栄養があり、保存のきく食べ物をつくってほしい」と八島(明石)六兵衛翁さんに頼んだことが、かるかん誕生のきっかけに繋がったそうです!
八島(明石)六兵衛翁さんは悩みましたが、自然薯と米粉と砂糖に目をつけます。羊羹よりも重さが軽いから軽羹という名前になったそうです。
軽羹は「殿様菓子」と呼ばれ、接待などで大活躍!その分庶民が軽羹を食べられるようになるのはだいぶ先のお話‥
参考)中尾隆之『日本百銘菓』P111,NHK出版,2018年7月。
軽羹の歴史は長いですね‥!島津斉彬さんは、なぜ「美味しくて栄養があり、保存のきく食べ物をつくってほしい」と頼んだのでしょうか‥?食べてもらいたい人がいたのかな‥
江戸時代に日本で生まれたお菓子が今もずっと愛されているなんて嬉しいですね!
今回紹介するかるかんは明石屋さん!
今回は、明石屋さんのかるかんを調達してきました!
明石屋さんのかるかん餡なしは、炊きたてのお米のような香りがドン!とやってきます。
噛みしめる度にお米の甘みが感じられました!今まで食べたことのない味‥!
明石屋さんのかるかん餡ありは、炊きたてのお米のような香りは控えめ。餡の甘さも穏やかですね。
余韻で餡の甘さと米の甘みが調和するように思いました。
米焼酎『武者返し』芋焼酎『一番雫』芋焼酎『松露(黒)』と合わせてみた!
今回も原料からペアリングを考えてみました!
かるかんの原料は、「自然薯、米粉、砂糖」なので米焼酎が合うのではないか?と思いました。
とはいえ、米焼酎のタイプも色々あるはず‥
そこで、米焼酎の味わいを4つに分類にしてみました!
米焼酎の味わいの分類はこちらの記事で解説していますので、合わせてご覧くださいませ!
はなやかフローラルタイプ 『あさぎりの花』
さわやかメロン香タイプ 『鳥飼』
まあるい甘みタイプ 『武者返し』
どっしり熟成タイプ 『六調子 特吟』
かるかんの米の甘みを引き立ててくれるのは、まあるい甘みタイプかな?と思ったので、かるかん餡なしのお供は『武者返し』を選ぶことに。
一方、かるかん餡ありは餡の甘みを引き立ててくれるような本格焼酎がいいのでは?と考えました。
餡の甘みと相性がよさそうなのは芋焼酎なのではないか‥?
過去に餡が入ったコンビニスイーツとのペアリングを行った時も芋焼酎が合っていたことを思い出します。
直感では黒麹の芋焼酎のどっしりとした味わいが餡に合いそうだけど、白麹も試してみよう!ということで白麹から『一番雫』を黒麹から『松露(黒)』を選びました!
※記事の一番上にある写真では『くじら』が写っていますが、『くじら』と『一番雫』で飲み比べた結果、『一番雫』の方がよりかるかんが美味しくなるのでは‥?となりました!
わびさびペアを探してみた結果は‥?
米焼酎『武者返し』お湯割りは‥?
かるかん餡なしとは◎
米のふくよかな甘さを感じられる『武者返し』と米の優しい甘さを感じれるかるかん餡ありの相性は抜群!
芋焼酎『一番雫』お湯割りは‥?
かるかん餡ありと◎
『一番雫』はグレープフルーツのような柑橘系の香りが楽しめる芋焼酎です!
このフルーティーな香りと餡の甘さが意外と合いますね!
お湯割りにしたことで、さつま芋の甘みがより感じられたこともポイントかもしれません。
芋焼酎『松露(黒)』ロックは‥?
かるかん餡ありと◎
黒麹の重みのある味わいと餡の相性はとてもいいですね!
餡の甘みと芋の旨味が調和して、丸い余韻が喉元でじっくり続きます。
おわりに
今回は、「わびさびペア探し~vol.2~かるかん編」をお届けしました!
今回も原料から合う本格焼酎を考えてみました!
鹿児島の銘菓なので、鹿児島県の芋焼酎と合わせてみたのもよかったのかもしれません。
この銘柄もかるかんに合うよ!というものがありましたら、SNSなどでお気軽にご連絡いただけると嬉しいです!
投稿者プロフィール
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焼酎プロモーションメディア「RANBIKI」編集長/焼酎プロモーター
好きなものはあん肝と白子。趣味は美味しい飲食店めぐりと酒屋さんめぐり
学生時代に本格焼酎と出会い、「一人でも多くの人に本格焼酎を飲んでもらいたい」「焼酎=パワフルのイメージを払拭したい」想いが強くなる。
その後独学で焼酎の勉強を始める。2021年3月に焼酎唎酒師を取得。
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