皆さん、こんばんは!一人でも多くの人に焼酎を飲むきっかけを与えたい。
焼酎プロモーターの亜樹穂です!本日は薩摩酒造さんの新商品『SLEEPY OWL』(スリーピーオウル)の試飲レポートをお届け!

薩摩酒造さんのファンの方はもちろん、普段はウイスキーを飲んでいるものの、ウイスキー以外の新しい食後酒を探している方も楽しんでいただける内容になっています!

本格麦焼酎のリキュール!?『SLEEPY OWL』(スリーピーオウル)は2020年11月4日より発売!

写真は薩摩酒造さんよりお借りしました。

薩摩酒造さんの麦焼酎といえば、『神の河』(かんのこ)を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?『神の河』(かんのこ)を発売した昭和63年(1988)から樽貯蔵の本格焼酎造りに強いこだわりがあるのだとか。

なんと、国内の焼酎蔵では唯一自社内に「樽職人」がいるだけでなく、「樽工房」「樽貯蔵庫」を持っているそうです!しかも保有する樽の数は数万個!このようなことをお聞きすると、樽貯蔵で本格焼酎を造ることに熱いこだわりがあると伝わってきますね!

『SLEEPY OWL』(スリーピーオウル)は、実は「リキュール」というジャンルで発売されています。
「リキュール」と聞くと、甘いイメージやお砂糖が入っているイメージがあると思います。なぜ、今回の『SLEEPY OWL』(スリーピーオウル)は「リキュール」というジャンルで発売されているのか疑問を持った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

これは、酒税法(お酒の法律)で「本格焼酎」というジャンルでつけられるお酒の色が限られていることが関係しているそうです。

樽貯蔵の原酒の魅力を最大限に活かすには、『SLEEPY OWL』(スリーピーオウル)の特長である濃い琥珀色になることは避けられない。
そのため、薩摩酒造さんとしては「本格焼酎」というジャンルをあえて超え、「リキュール」というジャンルで発売することに踏み切ったそうです!

ジャンルにとらわれず新たな挑戦をされることで、今までにない美味しいお酒が飲めるのであれば飲み手としても嬉しいですよね!

では、本格焼酎につけられる色はどんな色ならいいの?
なんで濃い琥珀色に本格焼酎はできないの?と思いますよね。
いい機会なので、少し調べてみました!

酒税法における本格焼酎の色のルールとは?

酒税法の法的解釈をまとめた通達を「酒税法及び酒類行政関係法令等解釈通達」といいます。
その中に色のルールとして「着色度」と「吸光度」という言葉が出てきます。
着色度:吸光度を測ると分かる色の濃さを示す指標

吸光度:光を液体に通した時に光の明るさがどの程度吸収されてしまうのかを示す指標

参考)本格焼酎の光量規制について

この「酒税法及び酒類行政関係法令等解釈通達」第50条承認を受ける義務においてはこのように定義されています。

「製造後のスピリッツを移出するに際して、当該酒類について日本産業規格に定める吸光光度分析通則に従い、430ナノメートル(nm)及び 480ナノメートル(nm)の吸光度をそれぞれ測定し、その着色度がいずれも0.19以下となるもの。」

難しくてなんのことかわからないので、もう少し噛み砕いてみましょう。笑

そもそも、この法的解釈が生まれた理由は、歴史的な経緯もあり、酒税法上「ウイスキー」と「樽貯蔵の本格焼酎」を区別する必要があるからなのだとか。
特に麦をベースとした麦焼酎を樽貯蔵するとウイスキーと似た色合いになるのはなんとなく想像できるのではないでしょうか。

そのため、本格焼酎というジャンルでお酒を造ろうとすると、ウイスキーの5分の1~10分の1までの濃さまでしか樽の色をつけられないそうです。。

参考)焼酎って無色?色の名前のついた銘柄は?焼酎と色にまつわる話を徹底解説!

初心者向けトピックス
亜樹穂
亜樹穂

自社内に「樽職人」がいるだけでなく、「樽工房」「樽貯蔵庫」を持っていらっしゃるのは驚きです!

そこが一番驚きました。それだけ、樽貯蔵で造る本格麦焼酎にこだわりがあるんだな‥と想いが伝わってきます。

『神の河』久しぶりに飲んでみたくなりました!

『SLEEPY OWL』(スリーピーオウル)のこだわり① 樽へのこだわり

ホワイトオーク樽
写真は薩摩酒造さんよりお借りしました。

薩摩酒造さんは、アメリカのピッツバーグから輸入したホワイトオークの木材を使用しているそうです!北米産のホワイトオーク樽は国産と比較すると、耐久性や耐水性にも優れているのだとか。

『SLEEPY OWL』(スリーピーオウル)のこだわり② 樽由来の「濃い琥珀色」

焼き付けた樽材
写真は薩摩酒造さんよりお借りしました。

樽貯蔵のお酒は、樽をどれだけ焼き付けるかによってお酒にどれだけ色がつくのか変わるそうです!今回のリキュールは、写真の向かって左側の一番黒くなっている焼色の樽で貯蔵しているのだとか。

『SLEEPY OWL』(スリーピーオウル)のこだわり③ ホワイトオーク樽による豊かな「味」と「香り」

樽貯蔵庫
写真は薩摩酒造さんよりお借りしました。

樹齢100年超えのホワイトオークで12年間長期熟成をすることで、甘いバニラのような香りを引き出せているそうです!じっくりと熟成をすることで味わいも丸く、柔らかくなっているみたい。

『SLEEPY OWL』(スリーピーオウル)のこだわり④ 癒やしのお酒をイメージしたラベルデザイン

ラベル強調
写真は薩摩酒造さんよりお借りしました。

夜行性のフクロウでさえてもあまりの心地よさに眠ってしまう位リラックスできるリキュールというのが商品名の由来だそうです!
日頃頑張っている自分にご褒美タイムとして羽を伸ばして休んで欲しいという想いも込めたラベルとパッケージなのだとか。

期待の若手樽職人 祝迫智洋さんに注目!

祝迫智洋さん
写真は薩摩酒造さんよりお借りしました。

薩摩酒造さんは自社内に「樽職人」がいるだけでなく、「樽工房」「樽貯蔵庫」を持っていらっしゃいます。祝迫さんは薩摩酒造に入社後、樽工房を訪れた際に樽職人(親方)と出会います。
その出会いをきっかけに、「樽工房で仕事をしたい!」と自ら志願したそう。
親方を超えて、日本一の樽職人を目指して毎日樽と触れ合い、樽と向き合っているそうです!

亜樹穂
亜樹穂

これだけの想いが込められた1本はすごい‥

あの真っ黒に焼いた樽で、12年も貯蔵しているから濃い琥珀色が生まれたんですね。

夜行性のフクロウも眠ってしまうほどリラックスできるお酒というコンセプトが個人的に好きです。

『SLEEPY OWL』(スリーピーオウル)は甘いバニラの香りと芳醇な味わい

そんな薩摩酒造さんの熱いこだわりが詰まった『SLEEPY OWL』(スリーピーオウル)早速いただいてみたいと思います!

  • アルコール度数 40度
  • ジャンル リキュール
  • 原材料 本格麦焼酎(国内製造)、食物繊維
  • 飲み方 ストレート、ロック、トワイスアップ

ストレートはダイレクトにバニラの香りと樽の風味を楽しめる!

ウイスキーを彷彿とさせる飲み口!
一口口に含むと、樽の香りとバニラのような甘い香りが鼻からスッと抜けていきます。なんと芳醇な味わい!40度ということを忘れてしまいそうです。笑

亜樹穂
亜樹穂

これは、ウイスキーファンなら感動する口当たりだと思います!

私は普段、ウイスキーをあまり飲まないのですが甘いバニラのような香りが心地よく飲みやすい印象を受けました!
ダイレクトに香りや風味を楽しみたい方は、ストレートでちびちびもオススメ!

ロックはバニラの香りが少しゆるやかに。氷が溶けることで味の変化を楽しめる!

『SLEEPY OWL』(スリーピーオウル)とロック

ロックアイスが加わると、香りが少し落ち着きます!元々口当たりは丸いのですが、より飲みやすくなった印象を受けます。芳醇な味わいと長い余韻を楽しめます!

亜樹穂
亜樹穂

氷が溶けることで味わいに変化も生まれるので、ゆっくり読書しながら飲む時とかにちょうどよさそう。ウイスキービギナーにもいいかも!

ロックのつくり方

ロックグラス(背の低めなグラス)を用意します。
そこにロックアイスを数個いれます。
冷蔵庫で冷やした『SLEEPY OWL』(スリーピーオウル)をグラスの3~4分目位まで注げば完成!

トワイスアップはキリッとしたシャープな味わいを楽しめる!

『SLEEPY OWL』(スリーピーオウル)トワイスアップ

トワイスアップとは、お酒と常温のお水を1:1で割る飲み方のこと。
ウイスキーでよく飲まれるやり方なので、試してみました!
今回は、『SLEEPY OWL』(スリーピーオウル)20mlと常温のお水20mlです!
先にお酒を入れてから、お水をいれるだけなので簡単です!

香りはやや引き締まった印象。飲み口がロックに比べるとちょっぴり重くなります。麦焼酎の味わいがよりハッキリするのか、ビターになったような‥?

亜樹穂
亜樹穂

以前通っていたバーでウイスキーをいただく時は、「トワイスアップ」でいただくことが多かったので試してみました!
甘い芳醇な味わいから少しビターな味わいに変わったのは個人的に興味深いです。
お水の影響もありそうな予感‥!

トワイスアップのつくり方

  • 『SLEEPY OWL』(スリーピーオウル)
  • 常温の水
  • 背が低めのグラス

グラスに『SLEEPY OWL』(スリーピーオウル)を注ぐ。そのあとに常温の水を注げば完成。
1:1になるように同じ量で割ることを忘れずに!

『SLEEPY OWL』(スリーピーオウル)は、甘いバニラのような香りと樽の風味が楽しめるフルーティー×パワフルな味わい

RANBIKIマトリクス フルーティー×パワフル
RANBIKIマトリクス
亜樹穂
亜樹穂

この甘いバニラのような香りと芳醇な味わいは、まさしくフルーティー×パワフルだと思います!

ウイスキーを普段飲む方がご褒美に買ってもいいし、自宅で晩酌をする方にギフトとしてプレゼントしても喜ばれそうな1本です!

オススメの飲み方はロック!

『SLEEPY OWL』(スリーピーオウル)とロック

3パターン試しましたが、個人的には「ロック」がオススメ!ストレートでいただく時よりも芳醇なバニラの香りが穏やかに。
キリッと味が引き締まるので、口当たりが少し軽くなりますね!
この飲み方なら、焼酎ビギナーも挑戦しやすいかも!

おわりに

『SLEEPY OWL』(スリーピーオウル)試飲レポートいかがでしたか?
薩摩酒造さんの新製品、全国で発売していますが数量限定なので気になった方は見つけましたらぜひお試しを!

2021年11月には、本格芋焼酎を樽熟成させた『SLEEPY BEAR』(スリーピーベア)が発売されています!飲み比べをしてもいいかもしれません!
どんな味わいか気になる方は、 『SLEEPY BEAR』(スリーピーベア) の試飲レポートも合わせてご覧くださいませ!

投稿者プロフィール

亜樹穂
亜樹穂
焼酎プロモーションメディア「RANBIKI」編集長/焼酎プロモーター
好きなものはあん肝と白子。趣味は美味しい飲食店めぐりと酒屋さんめぐり

学生時代に本格焼酎と出会い、「一人でも多くの人に本格焼酎を飲んでもらいたい」「焼酎=パワフルのイメージを払拭したい」想いが強くなる。
その後独学で焼酎の勉強を始める。2021年3月に焼酎唎酒師を取得。