今回は、小正醸造さんの猿シリーズ『赤猿』『白猿』『黄猿』『黒猿』の中でもワイン酵母を用いた『白猿』の試飲レポートをお届けします!
猿シリーズは様々なさつまいもの個性を楽しめる!
小正醸造さんの猿シリーズはさつま芋の品種や麹・酵母を変えて製造している芋焼酎です。
『赤猿』は農林56号という紫芋と白麹を使用しています。農林56号は希少なため、紫芋の王様と呼ばれているそうです。
『黄猿』は完熟させた黄金千貫と白麹を使用しています。黄金千貫を完熟させることで黄金千貫の可能性を最大限に発揮したかったそう。
『黒猿』は黄金千貫と黒麹を使用しています。手造りの黒麹でどっしりとした味わいとさつま芋の甘みを引き出しています。仕上げに木樽蒸留器で蒸留しているため、より丁寧な味わいが楽しめるそう。
『白猿』はフレッシュな青りんごのような風味と優しい味わい
「白猿」はワイン用のぶどう品種から分離した酵母で仕込んだ麦焼酎です。ワイン酵母由来の果実のような甘い香りを引き出すため、もろみを低温で経過させ、かつ低温蒸留を行っています。
グラスを近づけた際に感じられる、熟した果実の濃醇な甘香と麦焼酎ならではのほんのりと香る芳ばしさ、のどを通した後に余韻として広がる豊かな後キレの良さを楽しむことができます。
「白猿」のこだわり
「白猿」の原料となる麦は二条大麦が使われています。穂に2列だけ実をつけることから二条大麦とよばれていて、麦に含まれるタンパク質や炭水化物の量や質が今回適していると判断されました。二条大麦は、良質な麦焼酎造りが行えるため、広く使用されています。
白麹で造られた「白猿」は、まろやかでふくよかな印象の焼酎に仕上がっています。 麹の仕込みがうまくいくか、それが焼酎の味や風味に大きく影響します。
「白猿」の由来
使われている白麹に由来しています。
小正醸造では『赤猿』と『黄猿』という製品が人気商品がありますが、次は『白』というイメージがあったとのこと。
「白猿」の味わい・香り
厳選した二条大麦と、まるで果実の様な香りを生み出す「ワイン酵母」を使用しゆっくりと低温発酵で醸し、じっくりと低温蒸留。グラスに注いだときの甘く気品ある香り、優しく包み込むような味わいとキレが特長です。
「白猿」お勧めの飲み方
飲み方はロック・水割り・炭酸割りでどうぞ。特にオススメは、あらかじめ白猿と軟水のお水1:1の割合で割水し、冷蔵庫で一晩寝かせたものをワイングラスに注いで飲んで頂くと、ワインの様な気品ある香りが爽やかに香ります。香りが強いと感じる方はお砂糖をひとつまみいれていただくと飲みやすくなります。
「白猿」に合う料理
「白猿」は、魚料理と良く合います。上品な香りとスッキリした飲み口をお楽しみ下さい。また通常の麦焼酎より果実的な香りが際立ち甘みと酸味の味わいのバランスが良いため、食前酒や食後酒でもお楽しみ頂けます。
①カルパッチョ
白猿とカルパッチョの相性は抜群です。サーモンやホタテなどの魚介系はもちろん、牛ヒレ肉や生ハムなどのお肉系の前菜もオススメです。スッキリとした飲み口でお料理の味を引き立ててくれます。
②季節の焼き魚
白ワインのように楽しめる白猿ですが、焼酎なので当然魚に合わないはずがありません。特に塩焼きは魚の旨味と、後味にふわっと広がる焼酎の香りがよく合います。季節ごとの旬なお魚でお楽しみ下さい。
③骨付き香草焼き
白猿は鶏肉や豚の香草焼きにもぴったりです。しっかりした飲みごたえがあるので、お肉のジューシーさにも負けません。ハーブの香りにも、シンプルな塩味にも、和洋問わず合うオールマイティな焼酎です。
商品詳細
商品名 | 白猿 |
蔵元名 | 小正醸造株式会社 |
生産地 | 鹿児島県日置市日吉町日置3309 |
主原料 | 麦(二条大麦) |
麹 | 白麹 |
酵母 | ワイン酵母(ソーヴィニヨンブラン) |
アルコール分 | 25度 |
蒸留方法 | 減圧蒸留 |
分類 | 本格麦焼酎 |
内容量 | 900ml、1,800ml |
投稿者プロフィール
- 焼酎プロモーター亜樹穂と共に焼酎の可能性を探っています。今後は、焼酎イベントや本格焼酎を豊富に取り揃えた飲食店にも同行を予定しています。
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