バニラのような円熟した風味と、柔らかい口当たり

年間約3,000本限定の麦焼酎で、10年貯蔵ならではの熟成感ある深い味わいを愉しむ事ができます。

「ゑびす酒造」は、社員数が7名、年間の製造量が60キロリットル、一升瓶にして約3万3千本(2018年現在)という、小規模な蔵なため、製造できる量に限りがあります。また、長い年月、手間暇かけて熟成させるため、市場に流通することは少ないです。

地元産の大麦の自然で豊かな風味をいかした長期熟成焼酎造りにこだわりながら、焼酎が本来持つ旨味を引き出されています。

米で麹を造り、水と酵母を加えタンクに仕込み醗酵させます。一週間ほどで熟成した酒母に蒸した大麦と水を加えさらに醗酵させ、その後、約二週間で醗酵が終わり熟成したもろみを単式蒸留器(らんびき)で蒸留。 こうして出来た原酒を10年樽で眠らせ円熟の味を育て上げます。

「らんびき GOLD」のこだわり

焼酎は蒸留した後、熟成させることで、新酒とは全く違う魅力を引き出されます。都会的で洗練された焼酎を造りたいと考えた「ゑびす酒造」では、ウイスキーのように樫樽で長期貯蔵した焼酎造りが行われています。熟成古酒を研究し、こだわって醸されています。

蔵元の焼酎は全て最低3年間熟成されており、「熟成していないものは出荷しない」という信念をもち、その意志を先祖より引き継いでいます。一朝一夕には完成しない、熟成した焼酎は大量には出荷することが出来ません。蔵の敷地の3分の2以上が貯蔵の為の空間に使われています。樽貯蔵、甕貯蔵、ホーロータンクなど、あらゆる方法で様々な熟成酒に挑戦されています。

添加物を一切含まない、自然のままの原酒ですので雑味もなく、まろやかでコクが引き立っています。

「らんびき GOLD」の由来

「らんびき」の名称は古代ギリシアで生れた蒸留器に因んだものです。紀元前4世紀、古代ギリシアで発達した錬金術は科学技術の基礎を築いたといわれますが、その過程で生れた器械が「アランビック」という単式蒸留器です。蒸留技術は世界中に伝えられ世界各地で蒸留酒が造られるようになります。日本へ伝わった経路にはさまざまな説がありますが、日本で蒸留器を意味する「蘭引(らんびき)」という言葉は、ポルトガル語の「アランビック」がなまったものといわれています。

海外から伝わった蒸留技術によって誕生した日本の本格焼酎が、将来は海外で認められる蒸留酒となり、世界中の人に楽しんでいただけるようにとの願いも酒銘には込められています。

「らんびき GOLD」の味わい・香り

熟成古酒ならではの、濃厚な風味・コク・深みが「らんびき GOLD」の最大の魅力です。熟成している樽の香りがするため、ブランデーのような雰囲気も感じます。

バニラのような重層的な香味、口あたりはとても滑らかで優しく、余韻には洋梨のようなさわやかな果実味を連想させます。

「らんびき GOLD」お勧めの飲み方

長期熟成されている香りや風味を存分に楽しむ事ができるのは、ストレートで召し上がっていただく方法です。ゆっくりと口に含んでまろやかな味わいをかみしめましょう。ブランデーグラスなどに注いで飲むと、グラスの口から香る芳醇な香りはなんとも、リッチで色気があります。

また、直火燗で温めてから飲んでいただくと、味に丸みがでて、更に円熟味を味わう事が出来ます。

「らんびき GOLD」に合う料理

カカオ濃度の高いビターなチョコレートがおすすめです。「らんびき GOLD」をよりまろやかに感じる事ができ、バニラのような焼酎の風味と、とても良く会います。

また、マール酒やブランデーを使っている、ウォッシュチーズ等もよいでしょう。少しクセのあるチーズも「らんびき GOLD」なら、程よく臭みと合い、美味しく召し上がっていただけます。

商品詳細

商品名らんびき GOLD
蔵元名ゑびす酒造株式会社
生産地福岡県朝倉市杷木林田680-3
主原料麦(九州産二条大麦)
白麹(米麹)
酵母
アルコール分42度
蒸留方法常圧蒸留
分類本格麦焼酎
内容量720ml

投稿者プロフィール

RANBIKI編集部
RANBIKI編集部
焼酎プロモーター亜樹穂と共に焼酎の可能性を探っています。今後は、焼酎イベントや本格焼酎を豊富に取り揃えた飲食店にも同行を予定しています。