皆さんこんばんは!一人でも多くの人に焼酎を飲むきっかけを与えたい。焼酎プロモーターの亜樹穂です!今回は大手町の常盤橋タワーで開催された「JAPAN SPIRITS FESTIVAL2024」参加レポートをお届けします!
今回の記事は、本格焼酎に興味がある方も日本の蒸留酒に興味がある方にも楽しんでいただける内容になっています。
JAPAN SPIRITS FESTIVALは2度目の開催!
昨年のJAPAN SPIRITS FESTIVALが大好評だったため、今年も開催することになったそうです!
北は北海道から南は沖縄まで、全国各地から30を超える蒸溜所が自慢の蒸溜酒を持って集結する2日間だそう。
今回のイベントの概要はこちら!
日時:2024年10月12日(土)、13日(日)13:00~20:00
会場:TOKYO TORCH Park(東京都千代田区大手町2丁目)
会費:「スターターセット」前売り2,500円(税込)、当日3、500円(税込)
オリジナルグラス+サコッシュ(グラスを入れる首掛けバック)+缶バッジ+コイン6枚含む
出店された蒸留所はこちら!
10月12日(土)
サントリー <六>
西堀酒造 日光街道小山蒸溜所
小正醸造 日置蒸留蔵
ねっか 奥会津蒸留所
田崎酒造
豊永酒造
木内酒造 八郷蒸溜所
Kamui Whisky
高田酒造場
REUNION REISHI-GIN
エシカル・スピリッツ
富田酒造場
モホドリ蒸溜研究所
黒木本店/尾鈴山蒸留所
八海醸造/ニセコ蒸溜所
喜界島酒造
ARCABUZ アーキバス
10月13日(日)
小牧蒸溜所
大山甚七商店
木内酒造
サントリー
国分酒造
ヘリオス酒造 許田蒸留所
若潮酒造
中村酒造場
西平酒造
柳田酒造
霧島酒造
OPENBOOK
奄美大島島ハイボール缶
次から試飲レポートに移ります!
【大山甚七商店】『JIN7 series00』『山大一 Matured えい紫 2016』
大山甚七商店は鹿児島県指宿市に位置する蔵元さん。本格焼酎では『薩摩の誉』『山太一シリーズ』などが製造されており、クラフトジンやクラフトラムにも力を入れています。
今回いただいた『JIN7 series00』は、芋焼酎(白麹)をベースに希少ハーブ「芳樟(ほうしょう)」や鹿児島県指宿産の「木頭柚子」をふんだんに使用しているそうです!
『山大一 Matured えい紫 2016』は、2016年11月に蒸溜した長期熟成タイプの無加水焼酎です。(アルコール度数が36度以上で水や他の焼酎を混ぜずに瓶詰めしたものが原酒と呼ばれます)
『JIN7 series00』は、大山甚七商店にしか出せないハーブの香りが楽しめますね。芋焼酎がベースとなっているのですが、「後味にほんのり芋っぽいかも?」と感じるくらいなので、ジンビギナーにもオススメです。
『山大一 Matured えい紫 2016』は、2016年に製造され、熟成を経てもラベンダーを彷彿とさせる香りが残っていることに驚きます。口当たりも軽く、サッパリとした味わいが楽しめますね。
【中村酒造場】『なかむら 三種混合麹』
中村酒造場は鹿児島県霧島市に位置する蔵元さん。本格焼酎では『なかむら』『玉露』などが製造されており、最近では、『なかむら 酵母無添加』と『なかむら 三種混合麹』が話題になっています。ロックで飲み比べると風味の違いを楽しめるそうなので、ぜひお試しを!
『なかむら 三種混合麹』は、焼酎造りに使われる白麹・黒麹・黄麹の三種類すべてをかけ合わせて造られた1本。しかも使われている麹は、中村酒造場さんの麹室(こうじむろ)に元々いた麹菌なのだとか。(焼酎造りに必要な種麹と呼ばれるものを自社の麹で行う方はなかなか珍しいそう)
『なかむら 三種混合麹』をロックでいただきました!最初に感じたのは黒麹のどっしりとした口当たり。軽やかな余韻は白麹を思い出します。最後に鼻から抜ける優しい香りは黄麹っぽい。一口いただいただけで、こんなに複雑な味わいを楽しめるなんて面白い‥!
【国分酒造】『サニークリーム』
国分酒造は、鹿児島県霧島市に位置する蔵元さん。『フラミンゴオレンジ』『クールミントグリーン』『サニークリーム』などが製造されています。毎年春から初夏になるとかわいいラベルの芋焼酎が一気にリリースされるので、季節の変化を感じています。
『サニークリーム』は、サツママサリと鹿児島香り酵母1号を使用しています。バナナのような香りが楽しめる芋焼酎。黄色をベースにしたラベルデザインもかわいい!飲み終わったあとも飾りたくなります。
以前いただいた時よりも完熟バナナのような香りが一層増したように思います。
口当たりはサッパリしていますが、喉元にじわっと広がるさつま芋の甘みが濃厚ですね。そのギャップが興味深いですし、ついつい手が伸びる味わいです。
【西平酒造】『珊瑚』
西平酒造は、奄美大島に位置する黒糖焼酎の蔵元さん。『加那』や『珊瑚』などが製造されています。最近では、『珊瑚』のパッケージをリニューアルしたこと、黒糖焼酎にレゲエを聴かせることでも話題になっています。
『珊瑚』は、古くからある銘柄だそうですが、焼酎ビギナーや女性が焼酎を飲むきっかけの1杯になってほしい!という思いから2016年に製法を思い切って大幅に変更したそうです。
(淡麗辛口でキリッとした味わいから、黒糖の風味を全面に出した柔らかい味わいになったそう)
今回は『珊瑚』がきっかけで黒糖焼酎にハマり、黒糖焼酎の普及活動を行っている女性の方にプロデュースを依頼したのだとか。
リニューアルした『珊瑚』のラベルはポップでかわいい!これは店頭にあるとついつい目で追ってしまいますね。
最初に黒糖の優しい香りが鼻をくすぐります。口当たりも軽やかで、喉元に残る黒糖の甘みもとても心地いい。黒糖焼酎ビギナーにオススメしたくなる1本です。
【若潮酒造】『f spiritsパッションフルーツ&バジル』
鹿児島県志布志市に位置する蔵元さん。『GLOW』や『黒若潮』などが製造されています。
「f spirits」とは、鹿児島県・大隅半島の規格外フルーツ&野菜を活用したスピリッツ。
これまでにない新しい香りのお酒造りに挑戦したい!と考えられたそうです。
「フレンドシップ」「フードロス」の頭文字「f」と、蒸留酒を表し、精神という意味もある「spirits」から「f spirits」と名付けたのだとか。
今回は若潮酒造の芋焼酎をベースに、「曽於郡大崎町と志布志市のパッションフルーツ」と「バジル」を使用したものがいただけるようになってました。
「f spirits」はとても興味があったので、飲む機会に出会えて嬉しいです!
ロックでいただくと、パッションフルーツの風味がしっかりめに感じられました。バジルはうっすらかな‥?その後、ソーダ割りにしてもらったところ、バジルの香りが鼻から抜けたのでびっくり!口当たりも軽くなり爽やかな味わいに変わりました。
飲み方を変えるだけでこんなに風味が変わると、気分によって飲み方を変えられるのもいいですね。
【モホドリ蒸溜研究所】『LOVEVADOS EARLY BIRD2024』(ラブヴァドス アーリーバード)
青森県五所川原市に位置する蒸留所さん。アップルブランデーが製造されています。
「モホドリ」とは、津軽弁で「フクロウ」フクロウはりんごの害獣であるハタネズミを捕食することから益獣として親しまれているそうです!
「津軽のりんご農家、りんご産業を守るフクロウのような存在でありたい」という願いからモホドリ蒸溜研究所という名前にしたそうです。
『LOVEVADOS EARLY BIRD2024』は、りんごの原酒を数種類のフランスオーク樽やアカシア樽を巧みに組み合わせることで、甘いバニラのような味わいに仕上がったそう。
最初に樽熟成ならではの甘いバニラのような香りがふわっと感じられます。樽の香りや風味がしっかりめに感じられ、最後にほんのりとりんごの風味がやってきますね。
アップルブランデーを初めていただいたのですが、想像よりもスッキリした味わいで驚きました。樽熟成をしてないアップルブランデーもあったので、そちらもいただいてみたいですね!
【柳田酒造】『山田錦千本桜 熟成べにはるか 2024』
柳田酒造は宮崎県都城市に位置する蔵元さん。本格焼酎では『千本桜』『青鹿毛』などが製造されています。
『山田錦千本桜 熟成べにはるか』は、都城産の「紅はるか」を自社の生芋貯蔵庫で糖化熟成させて仕込んだ焼酎だそう。山田錦も宮崎県で栽培されたものが使用されているそうです!
『千本桜』はオレンジ色のさつま芋「ハマコマチ」で造られたものもあるので、気になる方はお湯割りで飲み比べをしてみるのもオススメ。
『山田錦千本桜 熟成べにはるか』は初めていただいたかも!(私はハマコマチ好きなので、ついついハマコマチを飲んでしまう癖があります。笑)
柳田酒造さんのブースに行くと、お湯割りへのこだわりが伝わってきます。
今回も本格焼酎とお湯の温度差を少しでも減らそうと、グラスに一度お湯を入れ、グラスを温めてから『千本桜』を注いでいたので大変驚きました!
べにはるかの『千本桜』もさつま芋の柔らかい甘みと丸みが感じられますね。少しぬるくなった方がべにはるかの甘みが増したように思います。
おわりに
今回は「JAPAN SPIRITS FESTIVAL2024」のレポートをお届けしました!いかがでしたか?
東京駅から歩いてすぐの常盤橋タワーでこんな素敵な蒸留酒のイベントが行われているので、もっと多くの方に来てもらえたらいいなと思いました。
おそらく来年も開催されると思うので、気になった方はぜひ足を運んでみてくださいね!
投稿者プロフィール
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焼酎プロモーションメディア「RANBIKI」編集長/焼酎プロモーター
好きなものはあん肝と白子。趣味は美味しい飲食店めぐりと酒屋さんめぐり
学生時代に本格焼酎と出会い、「一人でも多くの人に本格焼酎を飲んでもらいたい」「焼酎=パワフルのイメージを払拭したい」想いが強くなる。
その後独学で焼酎の勉強を始める。2021年3月に焼酎唎酒師を取得。
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