皆さん、こんばんは!一人でも多くの方に焼酎を飲むきっかけを与えたい。
焼酎プロモーターの亜樹穂です!
本日は2021年4月のインスタライブでお届けした本格焼酎×日本の銘菓のペアリング「わびさびペア探し」第1回 カステラをこちらの記事でもお話できればと思います!
そもそも「わびさびペア」ってなんだろう?と思われた方は、こちらの記事も合わせてご覧くださいませ!
今回の記事は、本格焼酎のペアリングに興味のある方、カステラ好きの方にも楽しんでいただける内容になっています!
前半では、カステラの歴史を。後半では本格焼酎とカステラのペアリングをご紹介します!
カステラはポルトガルから伝わったお菓子!
カステラは、1521年(室町時代の終わり頃)にポルトガル人が長崎港に来た際に伝えたお菓子とされています。
江戸中期に編纂された『和漢三才図会(わかんさんさいずえ)』には「加須底羅」と記されており「小麦粉一升、白砂糖二斤、鶏卵八個を和して銅鍋で焼いて黄色にし」と細かい製法まで残っているそうです。
また、ポルトガル人から直接カステラづくりを教わり、日本で最初に販売を始めたのは長崎県の福砂屋さんです!
参考)中尾隆之『日本百銘菓』P116,NHK出版,2018年7月。
カステラの歴史を知ると、長崎県にもたらされた海外の文化のありがたみを感じますね‥!
初めてカステラを食べた日本人はどんな方なのかも気になります!
そして海外でもカステラは食べられているのでしょうか。。
今回試してみたカステラは黒船さんと松翁軒さん!
今回は黒船さんのカステラと松翁軒さんのカステラを調達してきました!
黒船さんのカステラは、ふわふわとしており空気が多めの仕上がりです。
石臼で挽いた小麦粉を使用しているそうです!
ザラメがないカステラは初めてだったかもしれません。
対して、松翁軒さんのカステラはぎゅっと詰まった生地に仕上がっています。
カステラ専用粉と長崎県島原産の卵、純度のより高いザラメ、国内産の餅米飴も加えているのだとか。
黒船さんのカステラは、ふわっふわっ。。小麦粉の甘みが感じられて、卵の味わいは穏やかだったように感じます。
松翁軒さんのカステラは、少しもちっとしています。食べごたえがあるのと、卵の甘さが際立っているように思いました!
一口にカステラと言っても卵の風味が強いか、小麦の甘みが強いかでも合う本格焼酎のラインナップが変わりそうな予感がします!
黒糖焼酎『長雲一番橋』と麦焼酎『二千年の夢』を合わせてみた!
どんな本格焼酎がカステラに合うのか‥
原料から考える?直感でいく?色々頭によぎります‥
まずは、本格焼酎の楽しみ方の1つにある「親子飲み」を思い出しました。
「親子飲み」とは、焼酎に使われている原料を食べながら焼酎を飲むことを指します。
黒糖焼酎を黒糖をかじりながら飲むことが代表例です。
では、カステラに使われている原料は‥?
小麦粉、卵、砂糖。この原料に近いものが使われている本格焼酎はなんだろう?
と考えた結果、黒糖焼酎と麦焼酎にたどりつきました。
カステラには、ザラメや砂糖が使われており甘みが生まれています。
砂糖の甘さと相性がいいのは、黒糖が原料に使われている黒糖焼酎なのでは?と思いました。
黒糖焼酎の中でも『長雲一番橋』を選んだ理由は、黒糖をかじったような甘さを感じられる黒糖焼酎というキャッチコピーに惹かれたためです!
カステラに使われている小麦粉から同じ穀類の系譜である麦焼酎もありなのではないか?と思いました。
麦焼酎の中でも『二千年の夢』を選んだ理由は、シェリー樽ならではのバニラ香とカステラの甘い香りは調和するのではないかと思ったためです!
わびさびペアは原料から探してみた結果は‥?
黒糖焼酎『長雲一番橋』ソーダ割りは‥!
黒船さんのカステラとは◎
松翁軒さんのカステラとは◯
黒船さんのカステラは小麦粉の甘みと砂糖の甘みが『長雲一番橋』と調和したため、◎
松翁軒さんのカステラの方がザラメの甘さの後に卵の風味がしっかりと感じました!
少し好みが分かれるかもしれないので、◯とさせていただきました!
麦焼酎『二千年の夢』ストレートは‥!
黒船さんのカステラとは◎
松翁軒さんのカステラとは◎
『二千年の夢』のバニラ香は卵の甘みと砂糖の甘み、小麦粉の甘みとも相性が抜群!
生地にお酒が染み込むことで、洋酒が使われたケーキのような味わいに‥!
ちょっと洋風なカステラを楽しめます。
おわりに
今回は、「わびさびペア探し~vol.1~カステラ編」をお届けしました!
わびさびペア探し初の試みでしたが、「銘菓に使われている原料から本格焼酎を考える」は方向性としてありかも!と思いました。
他の方向性からも「わびさびペア」を探す方法にも引き続き挑戦してみたいと思います!
この銘柄もカステラに合うよ!というものがありましたら、SNSなどでお気軽にご連絡いただけると嬉しいです!
投稿者プロフィール
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焼酎プロモーションメディア「RANBIKI」編集長/焼酎プロモーター
好きなものはあん肝と白子。趣味は美味しい飲食店めぐりと酒屋さんめぐり
学生時代に本格焼酎と出会い、「一人でも多くの人に本格焼酎を飲んでもらいたい」「焼酎=パワフルのイメージを払拭したい」想いが強くなる。
その後独学で焼酎の勉強を始める。2021年3月に焼酎唎酒師を取得。
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