皆さん、こんばんは!一人でも多くの人に焼酎を飲むきっかけを与えたい。
焼酎プロモーターの亜樹穂です!
本日は、『中々』『百年の孤独』などで有名な黒木本店さんの『球』試飲レポートをお届けします!
黒木本店さんのファンはもちろん、少し新しいタイプの芋焼酎を探している方にも楽しんでいただける内容になっています!
黒木本店は明治18年(1885)から頑なに焼酎を造り続ける蔵
黒木本店は、明治18年に創業した焼酎蔵、焼酎を造り続けるだけでなく、焼酎という土地に根ざした伝統文化を守り継承していく意志も込められているのだとか。
その上で、新しいことにも挑戦する変革者でもありたいのだそう。
そんな黒木本店さんのこだわりは、「自然循環農法」
農業生産法人 蘇る大地の会(自家農場)を運営しています。
土地を耕し、種を蒔き、栽培から収穫まで全て自分たちの手で行っていらっしゃるそうです!さらに、製造過程で生まれた廃棄物は有機肥料として最後まで有効利用されるのだとか‥
また、黒木本店さんの特徴としてよくあげられるのは「木桶仕込み」です。
一次仕込みで育てた一次もろみ(水と麹と酵母)を木の桶に移して発酵させるそうです。
木桶仕込みにすることで、外気温からの影響を受けにくく、酸素の供給が適度に行われるそうです。さらに、木桶に住み着いた乳酸菌などの目に見えない微生物が活躍して複雑な味を生み出すそう。
黒木本店さんの造りに対する熱いこだわりに感動‥!
自家農場を持っている酒造メーカーはまだまだ少ないとお聞きします。
一切無駄にしない「自然循環農法」は素晴らしい。。
木桶仕込みは雑誌やSNSでよく拝見します。木桶仕込みと木桶仕込みでないものと飲み比べてみたい‥
『球』は、食前酒・食中酒もおまかせ!
2016年9月6日に発売された『球』は、さつま芋が2種類使われていること、アルコール度数が14度であることが特徴です。
オレンジ色のさつま芋「玉茜」で配合を変えた芋焼酎を木桶で仕込んだもの4種類(そのうち一つは熟成酒)と白いさつま芋「黄金千貫」を1種類ブレンドしています。
ブレンドされた『球』の原型に尾鈴山の軟水の湧き水でアルコール度数を14度に調整しています。
- アルコール度数 14度
- ジャンル 本格芋焼酎
- 原材料 玉茜、黄金千貫(宮崎県産)、米麹(宮崎県産)
- 飲み方 ストレート、ロック
焼酎は飲む大地の香水
黒木本店の5代目黒木信作さんは、本格焼酎を「飲む大地の香水」と表現しています。それは、原材料・蒸留方法・ブレンド・アルコール度数を変えることで自在に香りを変えることができるからなんだとか。
中でも、『球』はアロマティックな香り。白い小さな花やマスカットのようなサッパリとしたフルーツの香りも感じられるんだそう‥!
参考)『dancyu 合本 本格焼酎』P22-25
個人的に「焼酎は飲む大地の香水」という言葉が刺さりますて!
こんなに原材料と製法によって香りが変わるお酒は他にないんですよね。本格焼酎の魅力は、やはり香りなんだと再認識しました!
白いお花と白ワインを思い出す香り
では、早速『球』をいただきます!
開栓すると、ふわっとあたりに白いお花畑が目に浮かぶよう‥
奥にマスカットと白桃のサッパリとしたフルーツの香りも感じられます。
おお、これは今までかいだことのない香り‥!
ラベルもワインみたいですし、香りは白ワインがより複雑になった感じがします。
『球』はアルコール度数が14度で、ワインのアルコール度数ともほぼ同じくらい!
普段ワインをよく飲む方は親しみやすい1本ではないか‥?と直感で思います!
【ストレート+ちょい氷】花とマスカットの香りが調和したまろやかな味わい
口当たりがサッパリとしているから、スッと喉に入っていく感覚が心地いいです。鼻から抜ける上品な香りは深い呼吸をついしてしまいます。
そして、驚くべきは余韻の長さ。
じわじわと玉茜(オレンジ色のさつま芋)の繊細な甘みが口内に広がっていく。なんて美味しいんだ‥
『球』はサッパリとした香りと繊細な甘みが楽しめるサッパリ×フルーティーな味わい
白いお花、白桃、マスカット‥それぞれが主張しすぎず、調和しているから生まれるこの香り。生み出すまで大変だったのではないか‥と勝手ながら思います。
焼酎ビギナーはもちろんですが、しっかりとした芋の香りが楽しめる芋焼酎をよく飲む方にも試していただきたい1本です。
オススメの飲み方は、やっぱりストレート。
食事をする少し前にボトルごと冷蔵庫で冷やしてみましょう!
そして、ワイングラスにそのまま注いで、飲んでみてください。
「あ、このまま飲める‥!」という方はそのまま食事と共にワイン感覚で飲んでみてもらえたらと思います。
「ちょっと、そのままはしんどいかも‥」という方は、ロックアイスを1,2個入れてみましょう!ぐっと飲みやすくなりますよ。
おわりに
黒木本店さんの『球』試飲レポートいかがでしたか?
ちょっと悲しいお知らせなのですが『球』は特約店限定商品となっていますので、なかなか気軽に入手できません‥
ご自身の自宅から比較的近い特約店を知りたい方は、黒木本店さんにお問い合わせくださいませ!
ちなみに、私は千駄木にある伊勢五本店さんで『球』に出会いました!
食前酒も食中酒も楽しめる『球』
割らないでそのまま飲めるので、仕事終わりに軽く家で飲みたい!という時に嬉しいですよね。
お酒を割る気力もない位疲れている時に飲んだら全身に染み渡りそう!笑
常に冷蔵庫に1本置いておきたい焼酎です。
投稿者プロフィール
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焼酎プロモーションメディア「RANBIKI」編集長/焼酎プロモーター
好きなものはあん肝と白子。趣味は美味しい飲食店めぐりと酒屋さんめぐり
学生時代に本格焼酎と出会い、「一人でも多くの人に本格焼酎を飲んでもらいたい」「焼酎=パワフルのイメージを払拭したい」想いが強くなる。
その後独学で焼酎の勉強を始める。2021年3月に焼酎唎酒師を取得。
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