昨今、焼酎ブームがじわじわと再熱しています。

最近では、減圧蒸留で仕込んだ、ライトで華やかな香りの焼酎が人気ですが、焼酎にハマっていくと、どんどん芋焼酎の独特な香りや風味が病みつきになってきます。

自分の好みの焼酎を探していくうちに、目にするようになる「プレミアム焼酎」

どうして「プレミアム焼酎」と呼ばれる銘柄があるのか、どうしてそんなに高級なのか、一度は飲んでみたい「プレミアム焼酎」について、詳しくご説明いたします!

「プレミアム焼酎」とは?

お酒や焼酎が好きな人なら、一度は聞いたことがある「プレミアム焼酎」という言葉。

1升瓶(1800ml)で1万円を超える高値が付いている、高級な焼酎のことを「プレミアム焼酎」と呼びます。「幻の焼酎 」 とも呼ばれるため、偽物が出回っったりする事もあります。

通常スーパーやコンビニなどで手に入る焼酎の平均相場は1升瓶(1800ml)で、1500円~2,500円程度ですので、5倍近くの値段がする焼酎になります。

なぜ、そんなに「プレミアム焼酎」は高級なの?

プレミアム焼酎が高価な理由は、生産量が少なく、市場にあまり流通しないにも関わらず、その美味しさゆえに需要が高く、なかなか手に入りにくいことが理由です。

つまり、「需要」と「供給」のバランスが取れていないことが、最大の要因になっています。

「プレミアム焼酎」の代表格「3M」

プレミアム焼酎といえば、コレという代表格とも言うべき焼酎があります。

「3M(スリーエム)」と呼ばれる3種類の芋焼酎、「森伊蔵(もりいぞう)」「魔王(まおう)」「村尾(むらお)」です。3銘柄とも頭文字に「M」がつくため、3Mと呼ばれるようになりました。

どれも、定価の5~10倍の価格で流通しており、なかなか購入するのが難しい貴重な焼酎です。

魔王(まおう)

鹿児島県錦江町にある白玉醸造から販売されている 「魔王(まおう)」は、3Mの中の1つです。

焼酎は樽で熟成されるのですが、その際に、水分やアルコール分が少しずつ蒸発し、原酒の量が減っていきます。その酒は、昔から「天使のわけまえ」と呼ばれ貴重で縁起のよい酒として扱われてきました。 「魔王」は、その天使を誘惑して、魔界に最高の酒を調達する悪魔たちによってもらたされた、最高の酒という意味で命名されたといわれています。

魔王というインパクトのある銘柄名とはかけ離れた、驚くほどまろやかでフルーティーな香りがあります。女性や、あまり焼酎を飲まない若い人にもお勧めの焼酎です。ロックでさっぱりと香りを楽しむ事をお勧めします!

定価2,862円
流通価格10,000円〜15,000円

森伊蔵(もりいぞう)

鹿児島県垂水市にある森伊蔵酒造が製造・販売を行っている「森伊蔵(もりいぞう)」も「3M(スリーエム)」の中の1つです。ファーストクラスの飛行機内食で用意されていたり、フランスの元大統領・ジャック・シラク氏が大好物であることでも有名な焼酎です。

様々な種類のお酒の中でも、手に入れるのが困難とされる【レア焼酎】です。定価の約10倍の価格で流通しており、お店でもお目にかかる事は少ないかと思います。

契約栽培のさつま芋を、昔ながらの甕壷でじっくりと熟成発酵させているため、ふくよかで丸みのある味わいです。芋ならではの甘みもあり、とてもやさしい風味が特徴です。

定価2,381円
流通価格20,000円〜30,000円

村尾(むらお)

鹿児島県薩摩川内市にある村尾酒造が販売している「村尾(むらお)」は、とても小さい蔵元で製造され、1年もの焼酎であるため、生産数が限られ、なかなか市場でお目にかかることが出来ません。

すべての工程を手造り行っており、手間暇かけて造られる村尾は、現在4代目の杜氏まで同じ製法にこだわって引き継がれています。

少し辛みもあり、かつ柔らかな口当たりが特徴的で、これぞ「芋焼酎」!というどっしりとした芋の風味が特徴です。芋の風味が行きていて、甘みも立っている、焼酎ラバーに愛される逸品です。

定価2,916円
流通価格10,000円〜15,000円

「プレミアム焼酎」の選び方は?

プレミアム焼酎は、高価なため一升瓶を購入するには勇気が入りますよね。

比較的手に入りやすく、安価なものをたくさん試しに飲んでみて、自分の好みの焼酎がわかってきたら、少しづつ値段の高い焼酎を購入していく事をお勧めします。 焼酎は、「原料」や「麹の種類」、「発酵方法」や蒸留方法などによって、香りや風味が大きく異なります。

ある程度、自分の好みの焼酎が選べるようになってきてから、プレミア銘柄を購入してみるのが良いかもしれません。手間ひまかけて造られている焼酎は、格別なので、是非好みの味わいをじっくり堪能してみてください。

まとめ

「プレミアム焼酎」とは、1升瓶(1800ml)で1万円を超える高値が付いている、高級焼酎を指します。

丹精込めて、我が個のように造られた焼酎は、数に限りがあり、美味しいがゆえに需要が高いため、なかなか手に入りにくく、高値で取引されています。

手間暇かかって造られている焼酎はやはり、美味で、死ぬまでに一度は飲んでいただいたい逸品です。日本を誇る「プレミアム焼酎」、ぜひ世界中の方にも味わっていただきたいですね。

投稿者プロフィール

RANBIKI編集部
RANBIKI編集部
焼酎プロモーター亜樹穂と共に焼酎の可能性を探っています。今後は、焼酎イベントや本格焼酎を豊富に取り揃えた飲食店にも同行を予定しています。