皆さんこんばんは!一人でも多くの人に焼酎を飲むきっかけを与えたい。焼酎プロモーターの亜樹穂です!今回は大手町の常盤橋タワーで開催された「JAPAN SPIRITS FESTIVAL2025」参加レポートをお届けします!
今回の記事は、本格焼酎に興味がある方も日本の蒸留酒に興味がある方にも楽しんでいただける内容になっています。
JAPAN SPIRITS FESTIVALは3度目の開催!


もはや、秋の恒例行事になりつつある「JAPAN SPIRITS FESTIVAL」
今年も開催されました!
2024年のイベントレポートもご覧になりたい方はこちら
今回のイベントの概要はこちら!
今年のコンセプトは「推し蒸溜所を探しにいこう」でした。
日時:2025年10月4日(土)、5日(日)14:00~19:00
会場:TOKYO TORCH Park 常盤橋タワー前屋外イベントスペース
料金:入場無料。(会場でコインを購入するとお酒がいただけます。)
前売りチケット:グラス+コイン10枚(2,500円)+サコッシュ、グラス2個+コイン25枚(6,000円)+サコッシュ2個
出店された蒸留所はこちら!
10月4日(土)
若潮酒造
西吉田酒造
REUNION – REISHI GIN,
木内酒造 八郷蒸溜所
小正醸造
喜界島酒造
柳田酒造
西堀酒造 日光街道 小山蒸溜所
奥久慈塙蒸留所
きよかわ 飯山マウンテンファーム蒸溜所
田崎酒造
Kamui Whisky
霧島酒造
重家酒造
ねっか 奥会津蒸留所
エシカル・スピリッツ
西平酒造
ヘリオス酒造 許田蒸溜所
西酒造 御岳蒸留所
若鶴酒造 三郎丸蒸留所
10月5日(日)
焼酎炭酸割りテイスティングコーナー
小牧蒸溜所
富田酒造場
OPEN BOOK
モホドリ蒸溜研究所
高田酒造場
国分酒造
Aoi Gin Craft Technology
多良川
新蒸留研究所
大山甚七商店
豊永酒造
中村酒造場
石垣ディスティラリー
西田酒造店 – 田酒
Whiskey & Co.
RICE WHISKY Special Booth
2025 Whisky Awards’ Winner
【若潮酒造】『424GIN』『GLOW EP05』


鹿児島県志布志市に位置する若潮酒造さん。本格焼酎では『GLOWシリーズ』やファブルにも登場した芋焼酎『黒若潮』なども話題になっています。
今回いただいた『424GIN』は、4種類の芋焼酎をベースにして造られたジンだそう。ボタニカルには「ジュニパーベリー・コリアンダーシード・アンジェリカルート・オリスルート・カルダモン」が使用されています。
ベーススピリッツに芋焼酎を用い、木樽蒸留器で仕上げた世界でも珍しいクラフトジンです。

『424GIN』のソーダ割りをいただきましたが、ふわっと香るジュニパーベリーを始めとしたボタニカルの香りにうっとり。口当たりもスッキリと爽やかで芋焼酎由来のやわらかな後味が感じられました。
【ねっか 奥会津蒸留所】『ねっか』

福島県南会津郡只見町に位置するねっか 奥会津蒸留所さん。
日本酒造りの技術を応用して米焼酎を製造していることが特徴です。
通常、焼酎では白麹や黒麹を使うことが多いですが、『ねっか』は黄麹を使用しています。また、低温でじっくり発酵し、さらに超低温の30度で蒸留することで「吟醸香」と呼ばれる香りを生み出すことにも成功したそうです。

『ねっか』は初めていただきましたが、口当たりがとても軽いことに驚きました。鼻をくすぐる「吟醸香」もとても心地よかったですね。後味にお米の優しい甘みも感じられます。焼酎ビギナーにもオススメしたくなる 1本でした。今度飲食店さんや酒販店さんで見かけたら横に並んでいたスパイス系のリキュールも試してみたいところ‥!
【奥久慈塙蒸留所】『塙 燈鞠(ひまり)』『塙 玄鞠(くろまり)』

福島県東白川郡塙町に位置する奥久慈塙蒸留所さん。2025年5月に『水鞠』と『燈鞠』をリブランディングし、「焼酎って自由だわ」という新しい焼酎文化の発信を行っています。
今回のイベントでは、硬水で仕込み、白麹を使用した麦焼酎『塙 水鞠』と白麹を使用した麦焼酎の35度verの『塙 燈鞠(ひまり)』と黒麹を使用した麦焼酎『塙 玄鞠(くろまり)』から選べるようになっていました。

透明でカラフルな瓶があまりにも可愛くて思わず立ち止まってしまいました!
あと、ブースにいらっしゃるお兄さんがとても気さくで、、それぞれどのような違いがあるのか丁寧に説明してくださいました。
『塙 燈鞠(ひまり)』はキリッとした口当たりで飲み応えがしっかりとしている印象を受けました。一方で、『塙 玄鞠(くろまり)』は黒麹を使用しているからか、後味がまろやかに感じました。どちらもスッキリした味わいなので、焼酎ビギナーも試しやすそうです。
【エシカル・スピリッツ】『LAST ELEGANT』『LAST ELYSIUM』

東京都蔵前に位置する東京リバーサイド蒸溜所さん。本来すてられるはずだった酒粕を蒸留することで生まれたジン。
『LAST ELEGANT』は、酒粕焼酎をベースにしており、「ジュニパーベリー、ハイビスカスティー、ピンクペッパー、コリアンダーシード、ラベンダー、カルダモン、生姜、シナモン、カフィアライムリーフ、花椒」のボタニカルが使用されています。
『LAST ELYSIUM』も酒粕焼酎をベースとしていますが、「ジュニパーベリー、コリアンダーシード、アンジェリカルート、オリスルート、ローズマリー、グレインオブパラダイス、レモンピール、オレンジピール、シークヮーサー、カモミール、生姜の葉、カフィアライムリーフ、ホップ、クベブペッパー、山椒」がボタニカルに使用されているため、『LAST ELYSIUM』の方が柑橘類のボタニカルが多いことが伝わります。

数年前に東京リバーサイド蒸溜所さんに伺い、店頭でエシカルジンを購入したことを思い出しながら、ブースに寄りました!(今は蒸溜所の見学も行ってるんですね‥!行ってみたいです)
『LAST ELEGANT』は、最初はラベンダーのような香りがしました。その後にジュニパーベリーの風味がやってきます。ソーダ割りにしても華やかな香りがしっかりと残っていることに感動しました。
『LAST ELYSIUM』は、カモミールのような香りがしっかりと感じられます。その後に柑橘類の果皮を思わせる香りも。どちらも酒粕焼酎がベースではありますが、ボタニカルが変わることでこんなに風味が変わるのかと学びになりました。
【西平酒造】『加那BLACK』

奄美大島に位置する西平酒造さん。『珊瑚』『加那』といった黒糖焼酎が造られています。最近では、ロックやレゲエなど様々なジャンルの音楽を焼酎に聴かせて熟成を行う「Sonic Aging」も話題に!ちなみに代表の西平せれなさんは、お酒造りと音楽を両立させている方です。
今回のイベントでは、『珊瑚』『加那BLACK』『巴モワ』から選べるようになっていました!

『加那BLACK』のソーダ割りをいただきましたが、黒糖のまろやかな甘みとコクがとても心地いいです!余韻も長いので、飲み応えもしっかりとあります。ロックにして、ゆったり飲むのも試してみたくなりますね。
【柳田酒造】『蕾千本桜』

宮崎県都城市に位置する柳田酒造さん。『千本桜』『青鹿毛』など麦焼酎や芋焼酎が造られています。柳田さんのイベントブースに寄らせていただくと、お一人お一人じっくりお話して、お湯割りをつくってくださるんですよね。
今回は、お湯割りをつくっていただいている間に『蕾千本桜』と『霞千本桜』の違いを教えていただきとても学びになりました。
『蕾千本桜』 出来立ての『母智丘千本桜』を瓶詰めした秋限定商品
『霞千本桜』 秋に蒸留した『母智丘千本桜』の原酒を熟成した春限定商品

グラスからふわふわと漂うさつま芋の香りに癒やされました。横にいた友人も「こっちまでさつま芋のいい香りがする!」と驚いていました。
ちょうど雨も降ってきて気温が下がったタイミングだったので、お湯割りが最高のタイミング過ぎました‥!一口飲むと口の中にどっしりとしたさつま芋の味わいがやってきます。喉元までじわじわと旨味が広がりますね!これぞ新焼酎!という感じがします。
おわりに
今回は「JAPAN SPIRITS FESTIVAL2025」のレポートをお届けしました!いかがでしたか?
今年は昨年よりたくさんのお客さんがいらしており、会場がとても賑わっていました!このようなイベントで日本の蒸留酒に興味を持つ方が一人でも増えるといいですね!
来年から数年間は場所が変わるそうですが、JAPAN SPIRITS FESTIVAL自体は開催されるので、この記事を見て面白そう!と思った方はぜひ!
投稿者プロフィール

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焼酎プロモーションメディア「RANBIKI」編集長/焼酎プロモーター
好きなものはあん肝と白子。趣味は美味しい飲食店めぐりと酒屋さんめぐり
学生時代に本格焼酎と出会い、「一人でも多くの人に本格焼酎を飲んでもらいたい」「焼酎=パワフルのイメージを払拭したい」想いが強くなる。
その後独学で焼酎の勉強を始める。2021年3月に焼酎唎酒師を取得。
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